《山形県最上町で専業農家にあうたび》
あうたび代表の唐沢です。
今回は、旅と言うより田舎で暮らすあうたびです。山形県最上町で田舎暮らし、農家さんの暮らしを体験していただきます。滞在中は、地元の方の案内で地域を巡ったり、色々な農家さんを訪ねお話を伺ったり、実際に農作業も行って頂きます。最上の人の温もりに触れながら、のんびり田舎の生活を味わってみてはいかがでしょうか。日数は1泊2日から最大半年間までご相談も可能です。
<こんな方にオススメです>
◎田舎暮らしを体験してみたい方
◎農業に興味がある方
◎自分らしい生き方を模索している方
◎半農半Xの暮らしに興味がある方
最上の荘園 代表 菅博さん
「今の世の中はバランスが悪い。農村は過疎化、都市は過密。その中間くらいになってくれると良いんですけど。」農家の7代目として自然卵養鶏などを営む菅さんは、農村と都会についてそんな風に思っているそうです。
菅さんが本格的に農業の世界へ入ったのは、1979年27歳の時でした。岐阜県で自然卵養鶏の中島正先生と出会い「これなら雪国でもやれる。」と確信。雪深い最上では、施設型農業でない限り周年農業ができないため、養鶏はその条件にぴったりでした。
最初は資金不足もあり廃材をもらってきて鶏舎を建て、一群をメス20羽に対してオス1羽で構成し100羽からスタートしました。当時この地域では、菅さんを含めて3軒しか養鶏農家がなく、変わり者扱いをされたそうです。
若い頃の菅さんは、仲間を集めて中国へ農業研修に行ったり、地域の公民館長を勤めたり、持ち前のリーダーシップで精力的に活動していました。66歳になった今でも、常にアンテナを高く情報収集は怠りません。過疎化が進む地元のために、何か手を打たなくてはと日々動き回っています。
最近では、祖父母が住んでいた家を改装して、移住者受け入れのためのゲストハウスとして活用したり、就農者受入協議会を立ち上げるなど活躍中。「人は情熱が無くなったらおしまいですよ。」菅さんの熱い想いはまだまだ続きます。
飲みニケーションが大切だと語る菅さん(写真左)。仲間とお酒を飲みながら様々な情報交換を行っています。気取らない菅さんを慕って、多くの仲間が集まり、日本の将来、最上町の未来について議論を交わしています。
「人間の幸せで一番大切な事は、健康です。」心の健康・体の健康・経済の健康。この3つが叶うのが農業。就農や移住希望の方だけでなく、都会での暮らしに疲れた方、ちょっとのんびりしたい人など。どんな方でも良いので、とにかく最上へ遊びに来てもらいたいそうです。
山形県最上町とは
夏になるとやませ(山背)※の影響を受けやすい気候にある最上では、幾度も夏の冷害に苦しめられてきました。もともと稲作が農業の中心となっており、冷害の度に農家の生活は脅かされていました。
農家の安定した収入源のためにアスパラの栽培が始まり、その冷涼な気候に適した最上のグリーンアスパラは市場からも評判となり、今では年間出荷額は3億円を超えてる最上町の特産品の一つになりました。
※やませ(山背)とは、東北地方の太平洋側で春から夏に吹く冷たく湿った東風のこと。やませが続いた場合、最高気温が20℃程度を越えない日が続き日照不足と低温で水稲栽培に大きな影響を及ぼす。
最上地域では、昔から湧き水が豊富なことで知られています。最上町満沢地区にも、里の名水・やまがた百選にも選ばれた「薬師様の水」があります。満沢集落は水の豊富な地域であったことから、「水沢」と呼ばれていたとも言い伝えられております。集落の守り神とされる「御薬師様」が祭られている満沢薬師神社の側から湧き出す水が「薬師様の水」であり、奥からは温泉も湧き出しているそうです。
最上町には、瀬見温泉、赤倉温泉、大堀温泉と3箇所の温泉地があります。義経・弁慶伝説の温泉「瀬見温泉」には、現存する最古の旅館建築物と言われる喜至楼があります。タイムスリップしたようなレトロ感溢れる宿で、温泉を楽しむこともできます。
こんな生産者さん達に出会えます
海藤農園 海藤鷹さん 【生産品目】トマト・米
幼いころよりトマト料理が大好きで自ら作りたいと思ったのが栽培するきっかけに。収穫の際は、食べてばかりで作業が捗りません(笑)。恋してもらえるようなトマトを栽培しています。
ナカジマファーム 中嶌 聡さん 【生産品目】水耕栽培リーフレタス等、葉物類
年間を通じて安定して栽培可能なことと、完全無農薬で栽培できることから水耕栽培を行っています。野菜ソムリエの資格を取得しており、野菜の素晴らしさを伝えながら販売しています。
齊藤農園 齊藤 和広さん【生産品目】アスパラガス、米、さくらんぼ
脱サラし、就農してから6年目となりました。農業を始めたきっかけは、東日本大震災の時に食の大切さを感じたから。自分の作ったものが「美味い!」と言ってもらえることがとても嬉しいです。
- 海藤 鷹さん
- 中嶌 聡さん
- 齊藤和広さん
- 名産品のアスパラ
<スケジュール>
日 程 | 内 容 | 食 事 |
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6泊7日コース ※ご予約の際は、希望日をお知らせ下さい。 |
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1日目 | 開講式 満沢地区の農家さんと顔合わせ、歓迎会(飲みニケーション)を行います。 ◎ 宿泊場所としてリフォームされた古民家「最上の荘園」を無償提供いたします。 ◎食事は自炊となります。キッチンを自由にご利用ください。 ◎風呂、トイレ、洗濯機、テレビ、Wi-Fi あり。 ◎水道光熱費は、体験終了後にご精算いただきます。 |
懇親会 |
2日目 | 最上町を視察 町内の名所旧跡や神社仏閣などをご案内致します。 |
自炊 |
3日目 | 栽培農家訪問 代表的な園芸作物を中心に専業農家を数軒視察します。 |
自炊 |
4−6日目 | 農業体験 農業インストラクターによる体験実習と栽培指導 アスパラ、トマトなど季節の野菜類の栽培方法を中心に行います。 |
自炊 |
7日目 | 閉講式 滞在中の振り返り、農業体験の感想など伺います。 |
※時間は目安となります。内容に関しても現地事情や進捗状況により、適宜変更をさせていただく場合がございます。
参加料金 | 30,000円 |
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料金に含まれるもの | 宿泊先ゲストハウス使用料(無料提供)、食材(米・たまご、野菜など)、滞在中の体験代、地域案内ホスト代 ※宿泊場所はリフォーム済古民家「最上の荘園」を無償提供いたします。 |
集合場所 | JR鳴子温泉駅(陸羽東線)又は、JR新庄駅 |
集合時間 | 応相談 |
アクセス | <新幹線利用> 東京→東北新幹線(仙台経由) →古川→JR 陸羽東線→鳴子温泉(約3時間30分) 東京→山形新幹線→新庄(約3時間30分) |
宿泊先 | ゲストハウス最上の荘園(※自炊となります) |
最少催行人数 | 1名 |
キャンセル規定 | 14日前以降・・料金の20%、3日前以降・・料金の50%、当日・・全額 |
受付締切 | 希望日の10日前 ※農作業の状況により受け入れが出来ない場合もございます。 |
備考 | 予約の際は、ご希望の日付を備考欄にご記入下さい。 また、日程は最短1泊2日からアレンジができますので、お問い合わせ下さい。 |
菅博(かん・ひろし)
1952年10月6日 山形県最上郡最上町生まれ。農家の7代目として27歳で本格的に農業の道へ進む。養鶏農家として100羽からスタート。現在では、鶏1000羽、稲作、きくらげ、ワラビ、ウド、山ぶどうなどを生産しており、関東方面などへ出荷している。
【予約・お問い合わせ】
あうたび合同会社
電話:03-6356-4461
担当:唐沢
info@autabi.com
【企画・受入実施】
あぐり遊(最上町就農者受入協議会)
山形県最上郡最上町大字満沢258
代表:菅 博