《蒸留装置を使ってアロマウォーター作りと農業の6次化について学べます》
海と山に囲まれ自然豊かな伊豆松崎町で、古代米を中心とした稲作とハーブを無農薬栽培している農家さんを訪ねます。今回、ハーブを蒸留装置にかけて精油と芳香蒸留水を抽出し、オリジナルアロマウォーターを作っていただきます。
体験後は、松崎町に関する色々なお話からハーブを使った商品開発、農業の6次化についてのお話なども聞くことができます。田舎暮らしや移住などに興味のある方にもおすすめの内容となっています。
静岡県賀茂郡松崎町
松崎町は、静岡県の伊豆半島西側にある人口6,000人ほどの小さな町。「なまこ壁」や「美しい棚田」があり情緒溢れる雰囲気です。「日本で最も美しい村」に認定されている日本の原風景を残す町です。
この企画は、2名様からお申し込みいただけます。ご希望の日程をお知らせいただき、現地確認後に受入の可否について、ご返信をさせていただきます。現地の都合により予約ができない場合もございますので予めご了承ください。
【当日のスケジュール】
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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13:00 | 松崎バスターミナル集合(東海バス) <推奨交通機関(東海バス)> 三島駅10:15⇨松崎12:06 修善寺駅11:20⇨松崎12:55 下田駅12:05⇨松崎12:55 | |
13:15 | 体験内容などのご案内 ・自己紹介(参加した目的など) ・とんび農園の紹介 ・体験内容の説明、注意事項など | |
13:30 | 蒸留体験とハーブウォーター作り ・水蒸気蒸留方にてハーブを蒸留 ・精油と芳香蒸留水を抽出 ・オリジナルアロマウォーター作り ・様々なハーブを使ったハーブティー試飲 ※夏場(6〜11月)は、フレッシュハーブ、冬〜春は、ドライハーブを使用します。 | |
15:30 | 農業6次化や田舎暮らしのお話 ・松崎町のおすすめスポット、田舎暮らしの雑談など ・6次化への取り組み ・ハーブや古代米の栽培、圃場の見学 ※聞きたいこと興味のあることをお知らせください! | |
16:00 | 体験終了 |
【ツアー詳細】
受入期間 | 通年 |
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参加費(税込) | 8,800円 |
含まれるもの | 蒸留体験(アロマスプレー1本付き)、ハーブティー試飲、とんび農園からのお土産、施設使用料、旅行傷害保険 |
集合場所・時間 | 松崎バスターミナル(東海バス)13:00 ※こちらでとんびさんと待ち合わせ |
アクセス | 三島駅、修善寺駅、伊豆急下田駅の各駅から東海バス利用 <推奨交通機関(東海バス)> 三島駅10:15⇨松崎12:06 修善寺駅11:20⇨松崎12:55 下田駅12:05⇨松崎12:55 |
最少催行人員 | 2名様以上でお申し込みください(最大4名まで) |
持ち物 | 特になし |
キャンセル規定 | 20日前以降・・代金の20%、10日前以降・・代金の50%、当日または無連絡不参加・・代金の100% |
受付締切 | 参加希望日の7日前 |
お支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER) ※詳細は、お申し込み後にメールにてご案内致します。 |
ご注意事項 | ・基本レモングラスを使用しますが、季節により使用するハーブが異なります。 ・6〜11月はフレッシュハーブ、それ以外はドライハーブを使用しての体験となります。 ・完成したアロマウォーターは、保存料を使用しないため1ヶ月を目安にご使用ください。 |
<会いに行く人>
伊豆松崎とんび農園 鈴木茂孝さん
「自分で食べるものは、自分でつくりたいと思った。」そう農業をはじめたきっかけを話してくれたのは、伊豆松崎町に移住して今年で25年目を迎えたとんび農園の鈴木茂孝さん。東京出身の鈴木さんは、大学を卒業すると農林水産省へ入省。3年ほどサラリーマンとして働いたところで、農業をやりたいという思いが強くなり25歳で退職。その後、埼玉や長野で有機農業について学び、自分の理想とする暮らしを実現するための準備を始めました。
どこで農業を始めようかと移住先を探している時にたまたま松崎を訪れました。その時、子供たちが川で楽しそうに遊んでいる光景を目にして「今どき川で遊ぶ子供がいるなんて良い町だな。」と何とも言えない懐かしいような、温かい気持ちになりました。
しばらく車を走らせると徐々に道が細くなり、遂には行き止まりに。「どちらさまでしょうか。」ちょうどそこにあった自然食の宿のオーナー秋山さんに声を掛けられました。色々とお話しをすると「今何やってるの?良かったらうちで働かない?」誘われるがまま住み込みで働き始めました。半年ほど松崎で暮らすうちに、川で子供たちが戯れ、海と山に囲まれ温泉の湧き出るこの場所が大好きになっていました。
ここに住むと決めた鈴木さんは、「田舎暮らしの本」で知り合った松崎在住の方に連絡を取り、築150年以上という古民家を安く借りられることに。田んぼも畑も貸してもらい農家としての人生をいよいよスタートしました。都会に居たころ、一人では何もできなかった自分を変えたかった。と振り返る鈴木さん。
自分の力で、何でもこなす百姓になろうと思った。「百の仕事ができるから百姓って言うんですよ(笑)。」自分の思い描いた理想の暮らしを実現するため、日々「百姓力」を磨いています。
農業をはじめた当時は、稲作の他に無農薬野菜セットの販売や養鶏で卵の出荷も行っていました。売上も順調に伸びてきたのですが、あまりの忙しさから自分の体が持たないと考え野菜セットの販売を断念。稲作と養鶏の2本柱で事業の再構築を進めている時、レモングラスと出会いました。
町の特産品を作りたいという思いから、2011年に伊豆松崎レモングラス工房を設立。レモングラスは、付加価値が付けやすく耕作放棄地の有効活用にも繋がっている。レモングラスを使った様々な加工品も販売しており、都内のカフェやショップでも人気となっています。現在は、稲作とレモングラスを中心に農業を展開しています。
ハーブ蒸留体験
水蒸気蒸留法は、多くの種類の植物から精油を抽出するために広く採用されている方法です。実際に蒸留プロセスを体験し、抽出した芳香蒸留水と精油を使ってアロマウォーターを作ります。
まずは、畑にてハーブを収穫していただきます。収穫したばかりのハーブはみずみずしく、爽やかな香りが特徴です。※季節によりフレッシュハーブが無い場合は、ドライハーブを使用します。
成分を抽出を促すために細かくカットします。こちらの作業も体験していただきます。
蒸留釜にハーブと水を入れ、火にかけます。しばらくすると蒸留がはじまり、成分の抽出がはじまります。
抽出された成分は、油と水にわかれます。上層部が精油(エッセンシャルオイル)、下が芳香蒸留水(ハーブウォーター)。
抽出された精油と芳香蒸留水を使って、他のハーブの精油も混ぜてお好みのアロマウォーターを作ります。
完成したアロマウォーターは、スプレーに入れてお持ち帰りいただきます。ルームフレグランスや天然ハーブの虫除け、他にも様々な用途でご使用いただけます。(保存料など使用しないため、1ヶ月程度を目安にご使用ください)
蒸留を待つ間に、色々なハーブを使ったハーブティーの飲み比べなどもお楽しみいただきます。とんび農園では、レモングラスやステビア、シトロネラ、ミント、ローリエ、ローズマリーなどを栽培しています。
体験終了後は、ハーブを使った加工品の開発や農業の6次化に関するお話も伺います。レモングラスを使ったキャンディやハーブティ、石鹸、古代米の玄米せんべえ、揚げもちなど人気となっています。
とんびさんオンラインツアー
とんびさんってどんな人?
松崎町の風景
鈴木茂孝(すずき・しげたか)
1970年9月東京都生まれ。宇都宮大学農学部卒。1992年農林水産省入るも、「自分で食べるものは自分でつくりたい。」という思いから、1995年新規就農を決意して農水省を退職。埼玉で有機農業について学び、長野では農家でアルバイトとして働き修行。1998年運命の出会いもあり松崎へ移住。以来、アイガモ農法による古代米(赤米・緑米・黒米)作りや平飼いによる養鶏飼育、無農薬野菜など自然に負荷をかけない農業を続けている。6次化を推奨し自らも農産物の加工品に力を入れている。自宅前の田んぼを埋め立てて自分の加工場を現在建設中。何にでも挑戦するチャレンジ精神と松崎への愛情から農業だけに飽き足らず、2019年4月松崎町議会議員となり、移住促進や新規就農、伝統産業の継承問題に取り組んでいる。
とんび農園代表
松崎町農業委員
農業振興会後継者育成部会 部会長
松崎レモングラス工房 代表
松崎稲作塾 代表