先週末、福島県二本松市にてクラフトビールの醸造体験ツアーを開催しました。首都圏だけでなく遠方からご参加の方もあり、ビール好きの男女が全国から集まりました。
今回のツアーでは、クラフトビールの作り方や醸造について学び、地元特産のリンゴを使ったオリジナルビール「羽山アップルエール」をつくります。自分たちでつくったビールは、後日自宅へ届けられます。
ビールの先生は、元農水省のキャリア官僚だったとは思えない気さくな関元弘さん。まずは、家庭用の粉砕機を使って麦芽を砕いて行きます。「うちは大手ビールメーカーの規模を小さくしたのではありません。ホームブリューイングの規模を少し大きくしただけです。」と謙遜する関さん。
ななくさナノブリュワリーは、ナノサイズ。3班に別れて作業をすることに。全て手作業による醸造なので、大手ビールメーカーの新人研修にも面白いと思います。
まずは、糖化をさせるため、ひたすら撹拌の作業。
休憩時間には、農家の石山さんと奥山さんから色々なお話しを伺いました。二人とも移住者で「人生の楽園」の実写版といった感じです。
引き続き撹拌。糖度計で測ってみると徐々に糖度が上がってきているのがわかります。
続いて、地元の名産品「羽山リンゴ」の果汁を加熱してから麦汁に加えます。
今回は、夏に収穫して保存してあった生ホップを使用!生ホップを使用するのは滅多に無いんですよ。仕込みの最後にホップと酵母を添加して終了となります。約一ヶ月後にりんご香るクラフトビールの完成です。
今回の作業時間は、約5時間。完全手作業の本格クラフトビール醸造体験でした。約一ヶ月ほど熟成させたら瓶詰めして完成です。
地元の名目津温泉に入って体を温めたら、いよいよ地元の皆さんとの懇親会!もちろん、関さんのクラフトビール飲み放題です。サーバーから飲みたいだけ呑んで下さいませ〜!
他にも二本松の地酒、お客さんからの差し入れのお酒もあって大いに盛り上がりました!
関さんそろそろ酔っ払っいモードです。
今回も料理を担当してくれたのは、元フレンチシェフの大原(旧姓 樋口)さん。旬の冬野菜をたっぷり使った優しい味わいのメニュー。
2日目は、郷土料理作りに使用するニンジンの収穫作業から。雪下にんじんを掘り出す事を期待していたのですが、まったく雪はなし。それでも今の時期は、糖度があがってめちゃくちゃ美味しいニンジンがたっぷり収穫できました。
ホストの渡辺さんが急な出張となったので、飼い猫のゴンスケが同行してくれました。
葉っぱを落としたニンジンは、このピカ1という素敵なネーミングの機械で泥を落とします。
お土産に好きなだけ持ってって〜と太っ腹なオファー。
収穫したニンジンを積み込み、地元のワイナリー「ふくしま農家の夢ワイン」へ。ワイナリーの見学、味噌作り、郷土料理づくりを体験させて頂きました。
まずは、齋藤社長から自慢の醸造場を見せていただきました。色々な機械や醸造タンクなど、どれも高価なものばかりで驚きました〜。
続いて味噌作り。齋藤社長の育てた大豆と麹を使用した本格的な田舎味噌。お土産に一人1kgを持ち帰り、梅雨明けの頃には食べられるそうです。
収穫したニンジンを使って郷土料理いかにんじんを作りました。(完成時の写真取るの忘れました。)
最後は、美味しいワインを飲みながら窯焼きピッツァのランチ。齋藤社長が気前よくワインを振る舞ってくれて、お昼からワインパーティー。春先のようなポカポカ陽気で幸せな気分。
今回の旅も地元の人々の交流、美味しいお酒や料理を満喫。メインテーマだった、りんご香るクラフトビールの完成も楽しみです。ご参加を頂いた皆様、ご協力をいただいた福島県二本松市の皆様、誠にありがとうございました。