あうたび代表の唐沢です。
4回目のモニターツアーのご案内です。
今回は、茨城県南部にある石岡市(旧八郷町)で暮らす陶芸作家の田中アルバさんに会いに行く旅です。八郷町(ヤサトマチ)は、一町七村を併せた「八つの郷」を意味し1955年に発足。その後、合併により石岡市となりました。石岡市は、古くからお祭りと酒造りが盛んで「古都1300年の歴史と郷の文化に出会える街」がキャッチフレーズの歴史ある街です。
古民家ゲストハウスでの陶芸教室、地元産のしし鍋(ぼたん鍋)を囲んでの懇親会、アルバさんも出店する真壁のひな祭りを散策する予定です。
陶芸についてのお話しはもちろん、外国人から見た日本の文化や教育などについてもお話しができます。ゲストハウスのオーナーからは、開業までの苦労ややり甲斐などを聞くこともできます。都会では味わうことのできない、里山での暮らし、田舎暮らしに興味がある方ならきっとご満足いただけると思います。お一人様での参加も大歓迎です。あうたびは、人に会いに行く事をテーマにその土地ならではの体験や田舎料理、地酒を楽しむ旅です。
【ワタシ人間が大好きなんです】茨城県石岡市 田中アルバさん
「高価な作品を作って少しの人に販売するより、リーズナブルな作品を沢山の人に買ってもらいたいんです。」「作品を見たり使ってもらうことで、いつも私の事を思い出してくれるでしょ。」と明るく流暢な日本語で話してくれるアルバさんは、ホンジュラスとコスタリカの間にある中米ニカラグアの出身。ニカラグア生まれの彼女がどうして陶芸家?何故、遠く離れた日本で暮らしているのか、色々とお話しを伺いました。
【ニカラグア共和国】
面積:129,541平方キロメートル(北海道と九州を合わせた広さ)
人口:617万人
首都:マナグア
言語:スペイン語
戦火を逃れるため家族でメキシコへ
彼女が15歳の時、ニカラグアの内戦が激化したため、両親は彼女と姉、妹の3姉妹をメキシコへ避難させました。その後、兄、弟、両親も合流し18年間のメキシコ生活がスタート。ある時、グラフィックデザインを学んでいた彼女に運命とも言える出来事が起こりました。それは、日本の陶芸との出会いでした。
メキシコシティから車で1時間ほどの場所にあるトルーカという町に、ラテンアメリカ初の本格陶芸学校が設立されました。その新聞記事を見た弁護士で政治家のお父さんから「これは素晴らしい!絶対この学校に入りなさい!」と強く勧められ。第一期生として入学。先生も日本人、使用する粘土や道具も日本の物。恵まれた環境で、釉薬(うわぐすり)や手びねり、ろくろなど本格的に日本の陶芸を学びました。
卒業後は、メキシコ国内の和食店向けに食器類を作って納品する仕事をしていました。その頃、陶芸学校の校長として赴任して来た水戸出身の陶芸作家田中勝利さんと出会いがありました。勝利さんは、彼氏のいるアルバさんに一目惚れ。猛烈なアタックにより見事にゴールイン。1985年に結婚。
ワタシ楽園見ちゃったのよ。
1986年日本で住む場所を探すため夏休みを利用してご主人の実家のある茨城県水戸市を訪れた際、なんとなく気候が合わず、また自分の教育方針の事もあり水戸での生活は断念する。(ラテンの人は祖父母の近くで子育てをしないそうです。)
その後も住む場所を探していた時に、偶然訪れた石岡市のフラワーパーク周辺に花々が咲き誇る景色を見てこんな楽園のような場所で暮らしたいと決断。「ワタシ楽園を見ちゃったのよ。」日本滞在中のわずか2週間の間に、不動産の契約まで完了し現在の自宅を購入。
当時の石岡には、外国人は珍しくニカラグア出身の彼女は、好奇の目にさらされました。言葉の通じない異国での生活や子育ては、とても苦労が多かったそうですが明るいラテンの性格と強い心で幾度となく乗り越えてきました。人と同じ事が嫌いなアルバさんは、娘の運動会にロングブーツにジーパンで参加した事もあったそうです。
徐々に周りの人達ともコミュニケーションが取れるようになり、今では地元の人からも慕われ、人気者として陶芸教室や講演活動、各種イベントなど忙しい毎日を過ごしています。ニカラグア大使婦人一行が茨城に来た際には、周辺の案内役を頼まれ観光ガイドとしても活躍したそうです。
インタビューを終えて
とにかく明るくてパワフルなアルバさん。話を聞いているだけで元気をもらえます。「明日食べる物が無いよ。」という時でも「明日考えればいいでしょう。」それがニカラグア流だそうです。ストレス社会でお疲れの皆さん、是非アルバさんに会いに来て下さい。生きる力をもらえますよ!たまに日本語が変なところもおちゃめでカワイイです。
「昔の陶芸って、暗い、汚い、儲からないのイメージでしょ。ワタシそれを変えたいんです。」その言葉通り彼女の作品は、どれも独創的で明るく斬新なものばかり。常に新しい事に挑戦し続けてるアルバさんには、多くのファンやリピーターがいます。彼女との会話を楽しむために遠方から買いにくる人も多く、アルバさんが店頭に居ないと帰ってしまう人もいるそうです。話していると誰もが笑顔になれるので、皆さんアルバさんに会いたいんですね。
アルバさんとの出会いは、常磐道のサービスエリアでした。アルバさんが、作品の販売をしているところへ声を掛けさせていただきました。あうたびの企画についてお話したところ、とても共感していただいて今回の取材、旅へと繋がりました。やはり人生は、縁ですね。
【今回の舞台】
今回お世話になるのは、茨城県石岡市にある古民家ゲストハウスjicca(ジッカ)です。こちらのゲストハウスは、古民家を改装して2015年11月にオープンしました。店主は、比企智浩さん(26歳)です。比企さんは、元SEという経歴で世界一周の旅を経て、高校まで自分が住んでいた家を改修してゲストハウスをオープン。あなたの「実家」でありたい。という願いも込めて「ゲストハウスjicca(ジッカ)」と名付けたそうです。
比企さんの実家は、代々続く米農家。夏場は、東京ドーム5個分はある田んぼを父母とお手伝いさんの3人でやっているそうです。とにかくお父さんの正男さんが働き者なんだそうです。jiccaの朝食では、そんなお父さんが作ったお米が食べ放題です。
【陶芸教室】
今回の教室は、ろくろは使用しない手びねり教室です。約1kgの粘土の塊をお渡ししますので、お皿やカップ、茶碗、置物など自由な発想で作品を作って頂きます。もちろん初めての方でも、アルバさんの丁寧な指導によりちゃんと作品に仕上がりますのでご安心下さい。(陶芸教室は、約2時間の予定です)
作った作品は、ゆっくりと自然乾燥させ素焼(800℃)、施釉(せゆう)、本焼(1250℃)の工程を経て一ヶ月半ほどで完成します。(ご自宅までの送料は、作品のサイズにより異なるため別途着払いとなります)
作品が仕上がるのは春。その頃に、作品を引き取りに再び石岡に行くのも良いかも知れません。きっとアルバさんは歓迎してくれるでしょう。
【八郷名物のしし鍋(ぼたん鍋)】
陶芸教室の後は、アルバさんを囲んでの懇親会。「八郷名物のしし鍋(ぼたん鍋)」でほっこり温まりましょう!予定が合えば、比企さんのお父さん(正男さん)も一升瓶を担いで合流するかも。地元猟友会が捕獲し、国の基準値をクリアした、いのしし肉が八郷名物として提供されています。クセがなく濃厚な味わいで、県外から食べに来る方も多いそうです。jicca店主の比企さんもこの度、狩猟免許を取得したそうです。狩猟免許に興味のある方は、詳しく聞いてみましょう!
【真壁のひな祭り】
2日目は、お隣の桜川市で開催されている有名な「真壁のひな祭り」へ。毎年アルバさんも出店し、作品のひな人形などを販売しています。見世倉・土蔵などが幹を連ねる風情豊かな街並みの真壁町に、160軒を超える家がひな人形を飾る一大イベントです。町の各地に展示しているひな飾りは、数百年前の由緒あるひな人形や現代作家の作品、石で作られた変わり種まで。愛らしいひな人形と歴史ある街並み、真壁の皆さんの地域を愛する心に触れてみてはいかがでしょうか?
参加料金 | モニター価格 15,800円(税込) |
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料金に含まれるもの | 宿泊代金、食事代金(朝1回、昼1回、夜1回)、陶芸教室(体験料、材料費、焼成費、釉薬代) ※アルコール類は持ち込み自由です。各自ご用意下さい。 |
集合場所 | JR石岡駅(常磐線) |
集合時間 | 11:30 |
アクセス | <鉄道> 上野駅(9:49発)→ 常磐線 →石岡駅(11:28着) <車>常磐自動車道三郷IC→土浦北IC→ゲストハウスjicca 約1.0時間 |
宿泊先 | ゲストハウスjicca(※男女別相部屋となります) |
最少催行人数 | 4名(最大受付人数:8名) |
キャンセル規定 | 14日前以降・・料金の20%、3日前以降・・料金の50%、当日・・全額 |
受付締切 | 2月6日(月)※定員になり次第、締切とさせていただきます。 |
備考 |
<スケジュール>
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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2月11日(土) | ||
11:30 | 石岡駅集合(JR常磐線) | |
12:00 | ゲストハウスjicca到着。 ニカラグア・メキシコ料理の軽食を食べながら、アルバさんのお話しや自己紹介など。 | 軽食 |
13:00 | 陶芸教室(手びねり) 今回の教室は、ろくろは使用しない手びねり教室です。 材料の粘土(1kg)を使って、茶碗・カップ・お皿・置物など自由な発想で作品を作ってください。 | |
15:00 | アルバさんの工房見学へご案内します。 その後、近くの天然温泉「やさと温泉ゆりの郷」へ(希望者のみ入浴料1,000円) | |
18:00 | 地元で捕れたイノシシを使ったしし鍋の夕食。 アルバさん、米農家のお父さん、ゲストハウスオーナーを交えての懇親会です。 | 夕食 |
21:00頃 | 懇親会終了。 | |
2月12日(日) | ||
8:00 | 比企さん家のお米食べ放題の朝食(地元野菜たっぷりの味噌汁、地元産のたまご、納豆など) 朝食後は、周辺を散策したり、まったりとした古民家をお過ごしください。 | 朝食 |
10:00 | アルバさんが出店している桜川市の真壁のひな祭り会場へ。(※ここで解散をされる場合は、石岡駅までお送りします) | |
10:30 | ひな祭りは、自由見学です。 約160軒ものお宅に雛人形が飾られ、無料開放されています。詳しくは、真壁のひな祭りとはをご覧ください。 アルバさんがご自身の作品を販売しているブースもあるので是非、覗いてみて下さい。 | |
12:00頃 | 散策後は、そのまま自由解散。 会場(バス停:桜川市役所真壁庁舎)から、つくば駅(バス停:つくばセンター)までは、路線バスのご利用となります。(約1時間20分/乗継割引で500円) つくば駅→上野駅(約1時間) |
※時間は目安となります。内容に関しても現地事情や進捗状況により、適宜変更をさせていただく場合がございます。
田中アルバ(Alba Segovia Tanaka)
1957年6月25日 ニカラグア共和国生まれ。1972年内線から逃れるためにメキシコへ移住。1976年メキシコ私立民芸学校卒業、1979年メキシコ国トルーカ陶磁器学校卒。1986年陶芸作家の勝利さん結婚。1991年茨城県石岡市(旧八郷町)に工房を構える。1997年から土浦市にて陶芸教室を開催。また、陶芸を教える傍ら、地元の小学校での講演活動なども積極的に行っている。
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