コロナ禍のオンラインツアーでお世話になった八王子車人形の家元に会いに行って来ました。
東京八王子に車人形という伝統芸能があるのをご存知ですか?
何を隠そう、私は隣の昭島市の出身。
しかし!仕事をご一緒するまで全く存じ上げておりませんでした。
申し訳ございません!!!
数年前に徳島で阿波人形浄瑠璃を一度だけ見たことがあります。
そんな無知な状態で、五代目家元 西川古柳さんを訪問。
流石にまったくわかりませんでは、失礼ですよね。
直前に資料に目を通し予習(付け焼き刃)。
こんにちは!唐沢です。
誰も居ない。(時間間違えたか??)
玄関で少し待っていると家元自ら、どうぞどうぞとお出迎え。
西川古柳さんは、海外での公演やアーティストとのコラボなど、年間100日くらいは全国・世界を飛び回っているメチャクチャ忙しい方。
お時間をいただき恐縮です。
少し緊張気味の私に「かしこまらなくて良いから」と優しいお言葉にホッとする。
勉強不足がバレバレの質問にも、快くお答えいただき歴史や車人形の世界について沢山お話しいただきました。
江戸時代から大切に使用している人形が保管されている倉庫なども見せていただき大感激!
目や眉毛が動いたりする仕掛けが施された人形の首(かしら)や手足。
衣装の着物は、京都に特注しているらしい。
人形一体はいったいいくらするんだろう。。。
聞きたいですよね。
それも気軽に答えてくれました。笑
書きませんけど。車買えます。
多くの人形は、100年以上前に作られたもので、修理を繰り返し大切に使っています。
現在、作れる人がほとんど居ないそうです。
気さくで優しい五代目家元にお会いして、人形浄瑠璃の世界にとっても興味が湧きました。
日本の伝統芸能って面白いですね!
9月の島根ツアーでは、益田市の糸操り人形の見学も予定しています。
ツアーの詳細はこちら
八王子車人形とは?
車人形は「ろくろ車」という、前に二個、後ろに一個の車輪がついた箱形の車に腰掛けて、一人の人形遣いが一体の人形を繰る、特殊な一人遣いの人形芝居です。
江戸時代の終わり頃、現在の埼玉県飯能市に生まれた山岸柳吉(初代西川古柳)が考案し、その後、近郊の神楽師(神事芸能を専業とする人)を中心に分布し,農山村や八王子織物の生産に関わる人の娯楽として親しまれてきました。
ろくろ車の発明は,それまでにあった江戸系の三人遣いの人形芝居を合理化したもので、少人数の座員で簡易な舞台での公演を可能にしました。
また、人形の足が直接舞台を踏むことが出来るので、力強い演技やリズミカルでテンポの速い演目を行うことも可能です。舞台を選ばないことから、他の芸能との共演も可能で,演出の幅が広いのも特徴です。
現在は,八王子市の西川古柳座のほかに、埼玉県三芳町の竹間沢、東京都西多摩郡奥多摩町の川野に車人形は伝えられています。