あうたび代表の唐沢です。
今回は、春の花が満開を迎える、伊豆半島の西側にある松崎町を訪れます。海と山と川に囲まれた自然豊かな松崎町は「なまこ壁」や「温泉」の町としても知られる場所です。そんな松崎に東京から移住して20年の有機農業家を訪ね、その暮らしに触れ、お話しを伺います。蒸留装置を使いレモングラスのフレグランス作りや熱海のマルシェ出店など農家の生活に密着する2日間です。懇親会では、漁師から仕入れる新鮮な魚を食べながら、地元の人と懇親会を行います。
<こんな方におすすめ>
自給自足の生活に興味がある方
脱サラ農業に興味がある方
循環型の農業に興味がある方
伊豆での暮らし移住を考えてる方
お一人様、お友達同士、ご家族で!どなたでもご参加いただけます。都会では味わうことのできない里山の暮らし、農業に興味がある方ならきっとお楽しみいただけると思います。あうたびは、人に会いに行く事をテーマにその土地ならではの体験や田舎料理、地酒を楽しむ旅です。
<参加者の声>
まさに自給自足合宿と言った感じです!
知識の豊富さがまず凄いです!
自然をしっかり利用して向上心もあり本物だと思いました。
今後もいろいろ教えていただきたく、またお会いしたいです!
自然体で暖かく受け入れていただき感謝しています。
親しみやすく、気さくで、安心できる方ですね!
前回のツアーの様子
https://autabi.com/event/event-close/2884
【自分で食べるものは自分でつくる】有機農家 鈴木茂孝さん
「自分で食べるものは、自分でつくりたいと思った。」そう農業をはじめたきっかけを話してくれたのは、伊豆松崎町に移住して今年で20年目を迎えたとんび農園の鈴木茂孝さん。東京出身の鈴木さんは、大学を卒業すると農林水産省へ入省。3年ほどサラリーマンとして働いたところで、農業をやりたいという思いが強くなり25歳で退職。その後、埼玉や長野で有機農業について学び、自分の理想とする暮らしを実現するための準備を始めました。
道に迷って運命の出会い。
どこで農業を始めようかと移住先を探している時にたまたま松崎を訪れました。その時、子供たちが川で楽しそうに遊んでいる光景を目にして「今どき川で遊ぶ子供がいるなんて良い町だな。」と何とも言えない懐かしいような、温かい気持ちになりました。
しばらく車を走らせると徐々に道が細くなり、遂には行き止まりに。「どちらさまでしょうか。」ちょうどそこにあったのは自然食の宿。オーナーの秋山さんに声を掛けられました。色々とお話しをすると「今何やってるの?良かったらうちで働かない?」誘われるがまま住み込みで働き始めました。半年ほど松崎で暮らすうちに、川で子供たちが戯れ、海と山に囲まれ温泉の湧き出るこの場所が大好きになっていました。
百の仕事ができるから百姓
ここに住むと決めた鈴木さんは、「田舎暮らしの本」で知り合った松崎在住の方に連絡を取り、築150年以上という古民家を安く借りられることに。田んぼも畑も貸してもらい農家としての人生をいよいよスタートしました。都会に居たころ、一人では何もできなかった自分を変えたかった。と振り返る鈴木さん。
自分の力で、何でもこなす百姓になろうと思った。「百の仕事ができるから百姓って言うんですよ(笑)。」自分の思い描いた理想の暮らしを実現するため、日々「百姓力」を磨いています。アイガモ農法による古代米(赤米・緑米・黒米)作りや平飼いによる養鶏飼育(現在一時休止中)、無農薬野菜など自然に負荷をかけない農業を中心に6次化にも取り組んでいます。
周りのみんなから「とんびさん(とんびちゃん)」と呼ばれる人気者で、大好きな松崎のために移住相談や農業研修の受け入れなども積極的に行っています。
取材を終えて
お会いして印象的だったのが少年のような瞳。いたずら好きのサッカー少年がそのまま大人になった感じで、子供の頃が容易に想像できます。飾らない性格と温厚な人柄で地元の方からも親しまれています。サービス精神旺盛で、今回の企画を相談をした時も何を楽しんでもらう?うまいものを食べさせたいね!と真剣に相談に乗ってくれました。
取材をしていた時「家が傾いてきちゃって、大工さんに聞いたら全部壊して立て直すしかないって言われちゃったんだよね。」と明るく話すとんびさん(家傾いちゃってるんですよ!!!)。雨が降って作物がダメになった時も、自然相手にイライラしてもしょうがないでしょ(笑)。とんび農園の古いブログ(とんび農園の時間ですよ~)には、移住してからの暮らしぶりが楽しく綴られています。
<テレビ出演、マスコミ掲載>
人生の楽園(テレビ朝日)
ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン(Eテレ・教育)
田舎暮らしの本(宝島社)他。
レモングラスを使った蒸留体験
松崎町では、近年レモングラスの栽培が盛んになってきています。農薬を使わない自然なスタイルで栽培したレモングラスは、香りも良いと評判となり石鹸やハーブティ、キャンディとして商品化されています。
レモングラスには、防虫作用や消臭作用があり、お部屋で使用するのに最適です。不安やストレス、緊張で疲れた心を癒やし、リラックス効果が期待できます。今回は、そのレモングラスを材料に本格的な蒸留装置を使って、ハーブウォーターと精油を抽出します。手作りのルームフレグランス、化粧水としてご使用いただけます。※夏に収穫したレモングラス(乾燥)を使用します。
レモングラス蒸留中に、地元松崎産の柑橘類(きよみやデコポン)の袋詰作業など、翌日のマルシェの準備も行います。
松崎町農業振興会後継者育成部会では平成23年からレモングラスを栽培しています。農業従事者の高齢化や後継者不足により近年耕作放棄地の増加が問題になっています。その一方で農業を仕事にしたいと都会から来る若者もいます。
松崎町は耕作面積が狭く単一の作物で生計を立てることは困難です。そのため農業においてもいくつかの収入源を持つことが必要です。私たちはこの耕作放棄地の解消と若い農業者の経済的自立への対策の一つになればとレモングラスの栽培を始めました。また、レモングラスをきっかけに松崎町に興味を持ち少しでも町を訪れる人が増えてくれればとも考えています。(参考:松崎レモングラス)
漁師直送の魚を食べながら地元の皆さんと懇親会
宿泊先の近くにある「地魚料理さくら」で、とんびさんや地元の方を交えた懇親会を行います。さくらは、地元の漁師から直接買い付けているので、新鮮な魚とボリュームが自慢の店で、東京からわざわざ食べに来る方も大勢いるそうです。地元の天草から作ったところてんの食べ放題も人気の理由。定番の酢醤油から、抹茶味、よもぎ味、珈琲味など珍しいところてんが味わえます。今回は、とんびさんの計らいで、あうたび特別メニューを予定しています。
※さくらでの飲み物は各自ご精算となります。
海辺のあたみマルシェに出店者として参加
ツアー2日目は、第29回海辺のあたみマルシェに「伊豆松崎レモングラス工房」の出店者として参加します。出口が何より大切だと言われる農業の世界。その一つの手段として、自分たちで作ったものを消費者の声を聞きながら販売できるのがマルシェです。
どうすれば商品が見やすいか?手に取ってくれるか?商品の並べ方からポップ作りまで、とんびさんと相談しながら楽しく運営していただきます。他にも40店舗以上が出店するあたみマルシェ。競合の視察ついでに、他店の見学やお買い物にお出かけいただくこともできます。
ゲストハウス・イトカワ
宿泊は、とんびさんが仲間と立ち上げた「合同会社さとづくり総合研究所」が運営する、ゲストハウス・イトカワ。古い民宿を改装して、田舎暮らしを体験してもらうための宿としてリニューアルオープン。素朴な館内ですが、どこか懐かしい落ち着ける宿です。代表の伊東 直記さんは、移住定住に向けた様々取り組みも行っています。地元の穴場スポットから裏話など色々とお話ししてくれます。
松崎の風景
参加料金 | ツアー代金目安15,000円 |
---|---|
ツアーに含まれるもの | 宿泊代、食事(1泊2食)、ハーブ蒸留体験料(材料など含む)、ホスト代、旅行保険 |
集合場所 | 伊豆急下田駅 ※宿の送迎車で松崎へ移動 (都内近郊から相乗りで車も出す予定です。交通費負担5,000円位) |
集合時間 | 11:15 |
アクセス | <東京駅発> 東京(8:56発)→ こだま641号 →熱海(9:44着/9:56発)→踊り子1号→伊豆急下田(11:12着) <新宿駅発> 新宿(8:30発)→スーパービュー踊り子1号→伊豆急下田(11:12着) |
宿泊先 | ゲストハウスイトカワ ※男女別相部屋、ご家族は考慮致します。 |
最少催行人数 | 4名(最大受付人数:8名) |
キャンセル規定 | 14日前以降・・料金の20%、3日前以降・・料金の50%、当日・・全額 |
受付締切 | 開催日10日前 |
お願い | ツアー中は、写真・動画を撮影させていただき、弊社ホームページやチラシ、SNS等に使用させていただきます。ご理解とご協力をお願い致します。 |
備考 |
時 間 | 内 容 | 食 事 |
---|---|---|
1日目 | ||
11:15 | 伊豆急下田駅集合 宿の送迎車にて松崎へ。 ※ツアーとは別に都内近郊より車を出す予定です。割り勘で5,000円程度の予定です。乗車ご希望の方は、事前にお申込み下さい。 | |
12:00 | ゲストハウス到着(自己紹介、施設のご案内など) 春満開の松崎をとんびさんと一緒に散策。地元ならではの特別な場所へご案内致します。 昼食は、散策の途中でお弁当をご用意させていただきます。 | 昼食 |
14:00 | とんび農園にて、とんびさんのお話し ◎脱サラして有機農業を始めたきっかけ ◎農業に対する思い ◎明日のマルシェに向けて、商品やストーリー紹介 などをお話いただきます。 蒸留装置を使った、レモングラス蒸留を体験 出来上がったハーブウォーター、精油は、ルームフレグランス、化粧水としてお持ち帰りいただけます。 蒸留中にマルシェの準備。松崎産の柑橘類(はるみやデコポン)の袋詰などを行います。 | |
17:30 | 近くの温泉へ立ち寄り(入浴料はツアー代金に含まれます)。 海の見える温泉でのんびりお寛ぎ下さい。 | |
19:00 | 地魚料理さくらにて、地元の方を交えた懇親会 さくらは、地元の漁師から直接買い付けるため、新鮮な魚とボリュームが自慢のお店です。 とんびさんの計らいで特別メニューをご用意いただけるそうです。お腹を空かせて行きましょう。 地元の方との交流など、楽しい時間をお過ごしください。 | 夕食 |
21:00 | 夕食後、ゲストハウスへ。 皆で買い出しをして、2次会を予定しております。 翌日は早いので、飲み過ぎにご注意。 | |
2日目 | ||
7:00 | 身支度をして、熱海のマルシェへ。 早朝のため、朝食は途中のコンビニなどで各自お済ませ下さい。 | |
9:00 | 海辺のあたみマルシェに出店 商品の陳列やポップ作りなど開店準備を行います。 マルシェの開店は10時となります。 | |
10:00 | マルシェスタッフを体験 伊豆松崎レモングラス工房のスタッフとして、お客様へレモングラスティの試飲をオススメしたり商品のご案内を頂きます。 マルシェならではのお客さんとのやり取り、雰囲気をお楽しみ下さい。 あたみマルシェには、色々なお店が出てるので歩いているだけでも楽しめます。是非、他店も覗いてみて下さい。 最後に、とんびさんから素敵なお土産プレゼントがあります。 | |
16:00 | 熱海駅にて解散 |
※時間は目安となります。現地事情や交通事情により変更となる場合がございます。
鈴木茂孝(すずき・しげたか)
1970年9月20日静岡県三島市生まれ。宇都宮大学農学部卒。1992年農林水産省入るも、「自分で食べるものは自分でつくりたい。」という思いから、1995年新規就農を決意して農水省を退職。埼玉で有機農業について学び、長野では農家でアルバイトとして働き修行。1998年運命の出会いもあり松崎へ移住。以来、アイガモ農法による古代米(赤米・緑米・黒米)作りや平飼いによる養鶏飼育、無農薬野菜など自然に負荷をかけない農業を続けている。6次化を推奨し自らも農産物の加工品に力を入れている。自宅前の田んぼを埋め立てて自分の加工場を現在建設中。何にでも挑戦するチャレンジ精神と松崎への愛情から農業だけに飽き足らず、地域活性化のため新規就農者の研修や移住相談にも気軽に対応している。
とんび農園代表
合同会社さとづくり総合研究所社員
松崎町農業委員
農業振興会後継者育成部会 部会長
松崎レモングラス工房 代表
【旅行企画・実施】
あうたび合同会社
〒115-0045 東京都北区赤羽1-59-9ネスト赤羽
電話&FAX:03-6356-4461
担当:唐沢
info@autabi.com