どうですかコレ!
何を隠そう、宿(ゲストハウス 吉陽)のご主人の獲物です~
##### マサのあうたび釣行記 じゃなかった 旅行記 ######
<1日目>
熱海港を出て、高速ジェット船で伊東経由で1時間ちょい、10:15に大島元町港に到着。宿が岡田港前なのでそちらで釣りをするのが何かと便利なのですが、とにかく釣り時間を長く取りたいのと、日帰りで15:40の船で帰る人もいたので、そのまま元町港桟橋で釣りをすることに。
早速、桟橋の先端を目指します。とにかく先端を目指すのは、釣りキチの作法のひとつです。
まずは釣り座を確保してから、東京から他の船で来ていたツアーのメンバーと合流です。挨拶もそこそこに、仕掛けとコマセ(撒き餌)の準備を始めます。仕掛け7人分、前夜に飲みながら25時過ぎまでかかって準備しました。
今回は磯釣り用ウキフカセスタイルを中心に攻めます。
しかしコマセを撒いても、魚の姿が見えてきません。いつもなら水族館のように、メジナやイスズミ、サンノジなどが乱舞するのですが、どうも様子が違う。バケツで汲んだ水が随分温かい。下手すると泳げそうな感じ。ということで、沈黙が続きます。。。
少し餌が取られたり、周りでアカハタ等が上がったりしていたので、もう少し粘りたい、という気持ちから、お昼ご飯に行くタイミングがなかなか取れないまま13時近くに。釣りキチは、圧倒的に空腹より釣りしたい欲の方が勝るものです。とはいえさすがにお子さんもいらっしゃるので、港近くの魚料理屋さんで昼食をとることにしました。行ったのは、ガイドブック等にもよく出ている、「かあちゃん」。
なかなかの混雑っぷりと家族経営での人手不足が相まって、お料理が出てくるまでの時間が釣りキチにはとても待ち遠しかった。。。お店にいた他のお客さんとの絡みを楽しみつつも、海を気にしながら、お料理が出てくるのを待ち、伊豆大島名物、べっこう寿司をいただきました。
他の人が食べていた磯ラーメンも、豪勢でとても美味しそうでした。(実際においしかったようです。また料理が出るまでの時間も圧倒的に短かったので、次はコレだな。)
食べ終わるやいなや、はやる気持ちを抑えきれず桟橋に戻り、早速釣り再開。日帰りの方の帰りの船まで1時間強しかなく、少し焦ってきました。
潮位が上がってきて、潮に動きが出るようになり、雰囲気が出てきで、ようやく15時前にベテラン参加者が30cmオーバーの口太メジナをゲット。
これから良くなってくるかな、というタイミングでしたが、残念ながら日帰りの方には魚の引きを味わっていただくことができませんでした。
その後、夕暮れが近付いてきた16時、釣り初心者の女子の竿が大きく曲がりました。上がってきたのは良型のイサキ!この時期まだイサキがいるのか。水温高いもんな。
そしていよいよ日没が近付いてきた16時40分、その時が来ました。
5mの磯竿は大きく弧を描き、ドラグが音を立てて糸が出ていきます。ハリスが1.7号なのでドラグの調整は若干緩め。何度も何度も糸が出されるも、何とか止まり、巻き上げ開始です。巻き上げる途中も何度か糸を出されましたが、慎重にやり取り、5分以上は格闘していたでしょう。姿が見えてきました。
本命のメジナ、しかも良型の尾長です!43cmありました!!
良いところにかかっていて、長時間の格闘でも取れました。素晴らしい。
その後も潮が動くタイミングはあり、餌も取られる状況が続いたので、みんな暗くなるまで粘りましたが、料理&懇親会があるので、泣く泣く終了としました。
途中日本酒一升瓶とビールを買い込み、宿を目指します。
宿に着くと、お客さんなのか宿のスタッフなのか区別がつかない人々がワラワラしていて、その中心には冒頭のヒラスズキ 82cm がいたのでした。
さて、釣った魚を捌いて、夕食&懇親会です。
大物尾長メジナの刺身、プリップリ&甘味たっぷりでメチャメチャ美味しかった!釣りキチ冥利に尽きますね、本当に。
宿で出していただいたお料理は、大島らしく、メジナのしゃぶしゃぶと、明日葉の天ぷら、ブダイ&ヒメジの煮つけ。
さらに、お隣のグループからお裾分けいただいたウツボのから揚げは、最高のツマミでした。
また釣り人からは嫌われるタカノハダイのお刺身も、宿の方が味見させてくれました。うまく処理されていて、臭みはほぼなく、なかなかの美味でしたね。
懇親会には、2日目のハイキングでお世話になる日比野さんにもご参加いただきました。日比野さんは本土からの移住者ですが、大島を隅々まで歩かれていて、いろんな風景や地形、植物・動物の状況など、地元の方でも知らないことを色々ご存じで、話が尽きることはありませんでした。(ただ車で来られていて、ノンアルコールだったので申し訳なかったです・・・)
そして大島ツアー恒例の(?)桟橋での夜釣り。結構酔っぱらっているので先端は目指さず安全第一で、夜風に吹かれながらアオリイカを狙ってみました。
ただアタリはなく、ザーッと雨が降ってきたのですぐに撤収し、飲み直しました。
(ここで大変なハプニングが起きていたことは、この時は誰も気づいていませんでした。)
そんなこんなで夜は更けていき、記憶も不確かな状況で、釣りのため翌朝5時45分集合を約束し、眠りにつきました。
<2日目>
早朝5時半に目覚ましが鳴り、まだ夜は明けず真っ暗な中、街灯の明かりからやや強い雨が観測できました。また部屋から出ても誰も出てこないので、仕方なく二度寝を決め込みました。
7時、朝食自炊するため頑張って起きだして調理場へ。参加者が誰も起きてこないなか、超絶品カニ雑炊を作る他のお客さんと二人、ちょっと寂しく、あら汁とべっこう丼など、調理を頑張りました~。みんなが起きてきたのは8時半過ぎ、ハイキングガイドツアー出発は9時半からなので、急いで朝食&出発準備。
9時15分頃にはガイドさんがお迎えに来てくれましたが、準備全く間に合わず。更に参加者の一人が、財布がない、と宿の方や他の宿泊者も巻き込んで大騒ぎに。
宿の中では見つからず、夜に出歩いた宿周辺の外にもなかったものの、捜索を続けるということで本人(と、前夜の食べ飲みすぎで部屋で寝ている若干もう1名)を残して10時過ぎに出発することに。
晴天であれば、ダイナミックな火山の景色を案内していただく予定でしたが、あいにく小雨の降る空模様のため、あまり歩かないでも見られる、小粒でも島らしさが感じられるスポットを巡ります。
島の独特の環境や生態系に触れることができ、場所も時期も限られるためなかなかお目にかかれない「イズノシマダイモンジソウ」も見ることができて、とても楽しめました!
次は是非、青空の下の絶景ポイントを訪れたいです。
そして何より、財布が見つかった!夜釣りに出た桟橋で落としていたということで、本当にホッとしました。
ハイキングの後は、岡田港「浜のかあちゃんめし」。サババーグ、サバのソースカツ丼、サバのキーマカレーなど島でとれたサバを活かした独自メニューで、リーズナブルかつ美味しい定食屋さん。岡田が出帆港になるときだけ営業しているようです。
食べてる間に雨が上がり、レーダー見てもしばらく雲がかからなさそうということで、船が出るまでの2時間、桟橋で最後の釣り。
昨日と違い、コマセを撒くと40cmを超える大物が餌を拾いに来ていて、期待が高まります。
開始早々、30cmオーバーの口太メジナ。そして何発か即ハリス切れの大物のアタリがあった後、ファミリーのお父さんが格闘に持ち込み、慎重なやり取りの後、見事釣りあげました。45cmはある大物でしたが、残念ながらサンノジ(ニザダイ)。
これもうまく調理すれば美味しいそうなのですが、ケアできないためリリース。
そして今一番釣りにハマっている、ファミリーのお母さんに待望の大物のアタリ。やり取りのコツを脇について伝えながらサポートし、見事ゲット!こちらも残念ながらサンノジでしたが、40cm近い大物でした。
最後お父さんがもう1匹40cm近いサンノジを釣り上げ、時間切れ。
本命ゲットは少なかったですが、離島の実力を感じられる、ワクワク感たっぷりの釣行となりました。
お世話になった吉陽のご主人ノブさんとゆかいな仲間たち、ハイキングガイドの日比野岳さん、そしてご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。
また来るぜ伊豆大島!