農水省出身の農家が農業のノウハウを伝授!
官僚の地位を捨て福島に移住し新規就農。酒好きが高じてビール造りや地域のワイナリーまで立ち上げた農家に会いに行く旅。自分でしっかり稼ぐ農家がその秘訣を包み隠さずお伝えします。
※この企画は、福島県北移住促進事業として開催されています。
この旅で学べること
自ら進む道を開拓し収入を得る力。地域の人々に溶け込む協調性やコミュニケーションスキル。仲間と連携し助け合う相互扶助の精神など。田舎暮らしだけでなく、都会でも役に立つノウハウがたっぷりと学べます。
【こんな方におすすめです】
◎農業は稼げないと思っている方
◎有機農業や醸造に興味のある方
◎仕事でモヤモヤしている方
◎今の生活に違和感を感じている方
今回訪れる地域
福島県二本松市。昔から養蚕が盛んだった事もあり有機農業で有名な場所です。美しい里山の景色が広がる典型的な中山間地域で少量多品目の農業が中心。
有機農業家 関 元弘さん
「有機農業には、多様性と持続可能性が重要」と話すのは、福島県旧東和町(現二本松市)に移住して13年目の関元弘さん。東京出身の関さんは、大学を卒業すると農林水産省にキャリア官僚として入省。平均的な公務員より恵まれた給料と約束された将来を手に入れたはずでしたが、数年働くうちに書類の中で生きている自分に違和感を感じ始めました。
そんなある時、人材交流事業で東和町役場へ2年間出向したのをきっかけに、自ら農業をやってみたいという気持ちに。その後、思いは強まり就農先を探した結果、同僚だった妻の奈央子さんと東和町へ移住。官僚の地位を捨て農業の世界へ飛び込んだのは、35歳の春でした。
結(ゆい)の精神が息づく東和へ
移住して最初に借りた畑は、20年以上放置された桑畑で農業を始めるには一から開墾をする必要がありました。桑の木を一本一本取り除くのは容易な作業ではありません。夫婦で気の遠くなるような作業をしていると「大変な事は、一人でやったら駄目だよ」と地元の仲間が集まり、ユンボ(建設機械)を使って開墾作業を手伝ってくれました。
「東和には、そんな結の精神が根付いているんです。」とここに住むことを決めた理由を関さんは話してくれました。自分がお世話になった分は、新しく新規就農で東和にやってくる人達に返して行くそうです。
※結の精神とは、田植えや稲刈り、冠婚葬祭など人手が必要な時にお互いに助け合うという相互扶助の精神。
醸造家としてのスタート
新規就農してからの数年間、冬になると地元の大七酒造(江戸時代から続く老舗の酒蔵)で蔵人として働いていました。もともと日本酒好きだった事もあり、自分でも酒を造りたいと醸造免許の申請を考えましたが、国の方針などで断念。どうしても醸造家になりたいという思いから、発泡酒の免許に切り替えて申請しました。
ところが申請の直後にあの震災が起こりました。税務署の担当者から「今はやめた方が良いのでは?」と延期を促されましたが、「こんな時だからこそやります。」と強気な姿勢で醸造をスタート。ななくさビーヤと名付け、副原料に柿・ゆず・洋梨など地元で取れた農作物を使い、酵母が生きている無濾過のビールを製造販売しています。
ふくしま農家の夢ワイン立ち上げ
2010年のある日、関さんや地元農家が集まり酒盛りをしていると町おこしのために何かやろうという話に。「ワイン造りがいいでねぇか?」ワイナリーなら人がたくさん集まるのではと、農家のおやじ達の夢は膨らみ2012年秋、関さんをはじめ地元農家が出資をして「ふくしま農家の夢ワイン株式会社」が誕生しました。ワイン特区に認定され、最初は震災の風評被害で行き場を失ったりんごを使い、シードルの醸造から始めました。
あれから9年、ワイナリー周辺の荒れてしまった桑畑に、毎年数千本単位の苗木を植え年々規模を拡大。JALの機内誌でも紹介され、JR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE四季島」で採用されたりと存在感を増しています。
取材を終えて
「農業は、自分がやった分だけ返ってくるから面白い。」と関さんは言う。繁忙期には目の回るような忙しさで、早朝から夜遅くまで農作業が続くことも当たり前。農閑期には、自らビール醸造する傍ら全国で有機農業に関する講演活動も行う。彼を見ていると農業は「儲からない」「キツイ」「辛い」というイメージは感じられない。本業は、有機農業だがビールも造るし人前で話もする。多様性が求められる現代人にとってのヒントが関さんの暮らしにあるような気がした。
【オーガニックふくしま安達】
あうたび限定特典!宿泊無料
この企画にお申し込みの方で宿泊をご希望の方は、関さんが運営するゲストハウス(2019年夏にリフォーム済)に無料で宿泊ができます。お酒好きの関さんとゆっくりお話しができます。事前にお申し込みが必要となります。食事は付いてないので、当日関さんと相談してください。
時間 | 項目 | 内容 |
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10:30 | 集合 | 二本松駅 車でお迎えに上がります |
11:00 | 自己紹介など | 旅の目的、今回期待している事など |
関さんのお話し | 稼げる農業について 農業での収入や暮らしに必要なお金の話しなど ※各自持参したお弁当を食べながら | |
作業体験・見学 | 農作業体験 ・多義に渡る農家さんの仕事 ※冬場は農作物が無いので季節に応じた体験となります。 | |
醸造所見学 | クラフトビール醸造体験 ・ビールの醸造についての話し | |
集落散策 | 東和地区の主な場所へご案内 ・道の駅、ワイナリー、集会所、神社など | |
15:00 | 旅のまとめ | 全体的な質疑応答など。 今回の感想など |
15:30 | あうたび終了 | 宿泊を希望の場合は、関さんが運営するゲストハウスに無料で宿泊が可能です。事前にお申し込みが必要です。 |
※工程は、あくまでも参考例です。聞きたいことや体験したいことを関さんと直接ご相談下さい。
受付期間 | 2019年10月15日〜2020年3月31日 訪問希望日を備考欄にご記入下さい。参加の可否を折返しご連絡致します。 |
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旅行代金 | 特別モニター価格 |
含まれるもの | 受け入れ費、体験料、旅行傷害保険、無料宿泊特典(希望者のみ) |
集合場所 | 二本松駅(JR東北線)又は現地直接集合 |
集合時間 | 10:30 |
最少催行人員 | 1名(最大受付人数:3名) |
服装・持ち物 | 汚れても良い服装(農作業用)、雨具 |
キャンセル料について | 14日前以降・・代金の30%、3日前以降・・代金の50%、当日または無連絡不参加・・代金の100% |
受付締切 | 催行日の10日前 ※定員になり次第締め切らせて頂く場合もございます。 |
移住視察助成 | 交通費補助を受けられる場合がございます。詳しくは福島県のホームページをご覧ください。 |
関 元弘(せき・もとひろ)
1971年東京都生まれ。元農林水産省の官僚。在職中の1999年人事交流で福島県東和町役場へ出向。2004年農水省を退職。新規就農を志し、2006年9月に同僚だった妻の奈央子さんと二本松市東和地区へ移住し「ななくさ農園」を開園。2008年有機JASの認定を受け、2011年には、安達郡内の有機農家達と「オーガニックふくしま安達」を設立し、首都圏等への組織的出荷を開始。また、同年に農業の6次化を目指し、酒類製造免許を取得「ななくさナノブルワリー」として、地域オリジナル発泡酒の製造も始める。更に、2012年には、地域内の農家と共に「ふくしま農家の夢ワイン株式会社」を設立し、東和オリジナル果実酒の製造を行い、地域活性化起爆剤となるべく地元農家と奮闘中。2013年3月、茨城大学名誉教授 中島紀一先生を塾長に迎え、「あぶくま農と暮らし塾」を設立、地域内外の者が共に学び交流する活動にも取り組んでいる。
【旅行企画・実施】
あうたび合同会社(東京都知事登録旅行業第2−7472)
東京都北区赤羽1-59-8ヒノデビル4F
電話:03-6356-4461
担当:唐沢
メール:info@autabi.com