3.11ふるさと浪江で甦る海の男酒!酒造りで繋ぐ思いに触れる旅を開催

2019年のツアーからお世話になっている鈴木酒造店の鈴木大介さん。今年で3回目となる大介さんの故郷、福島県浪江町・山形県長井市を巡るツアーを開催しました。

最初に浪江へ行ったのは、震災から10年後の2021年。当時は、コロナ禍ということもあり、リアルツアーは断念。オンラインでの開催となりましたが、現地スタッフとして浪江入り。昨年はツアーを開催できましたが、やはりコロナの影響で少人数での開催となりました。

そして3年目となる今年は、たくさんの方にご参加をいただき無事にツアーを開催することができました。浪江町の今を見て、聞いて、ただ楽しいだけでなく、色々なことを感じて考えさせられて、とても素晴らしいツアーになりました。

それでは、ツアーの様子を紹介させていただきます。

集合場所の福島駅からバスに乗り浪江町を目指します。震災の当日、浪江から避難をした道を辿り、当時の様子などを大介さんの言葉で語っていただきました。

道の駅なみえで昼食を済ませ、請戸地区へ。多くの人たちが津波から逃れてきた大平山の大平山霊園で慰霊碑に黙祷を捧げ、校舎が津波に襲われながらも全校生徒が無事だった旧請戸小学校を訪れました。

大平山霊園

当時、2年生だった大介さんの息子の彦気(げんき)さんから避難の様子などを聞くことができました。震災発生時、1年生はすでに下校していましたが、2年生から6年生の児童と教職員あわせて93人が校内にいたそうです。

震災遺構 浪江町立請戸小学校

その後、鈴木酒造店跡地を訪れ大介さんから当時の様子を話してもらいました。

14時46分請戸漁港に向かって全員で黙祷。

12年前の出来事を風化させない、忘れないという思いを改めて心に刻みました。

その後、請戸漁港にある柴栄水産の柴社長を訪問。浪江であがる新鮮な海の幸についてご説明をいただき、生簀の見学や買い物を楽しみました。

震災から10年目の2021年3月にグランドオープンした道の駅なみえに併設されている鈴木酒造店浪江蔵。町のシンボルとして、浪江の皆さんの期待を背負って酒造りに奮闘しています。近くにお越しの際は、有料で試飲もできますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

宿は、道の駅から徒歩5分のところにあるホテル双葉の杜。大介さんと同級生の志賀さんが経営をしています。鈴木酒造店のお酒や酒粕、浪江の食材をたっぷり使った、心からのおもてなし料理をご用意いただきました。

震災で犠牲になられた方への献杯の後、浪江の夜をたっぷりと味わいました。

福島県出身タレントのなすびさんも駆けつけてくれ、2次会まで大いに盛り上がりました。

翌朝、チェックアウト後はバスにて鈴木酒造店長井蔵のある山形県長井市へ。到着するとやまがたアルカディア観光局の丸ちゃんがお出迎え。軽快なトークと共に街歩きへ。もちろん途中、鈴木酒造店にも立ち寄り蔵見学。

市内にある飲食店中央会館にて「甦るの会」へ。福島から避難をしてきた方と長井市の皆さんで立ち上げたきびたき長井甦るの会。毎年3.11に発売をする鈴木酒造店の純米吟醸酒「甦る」を味わうイベントです。

大介さんの活動に賛同したアーティスト「HEATWAVE 山口洋さん」「伊東和哉さん」「Chanoさん」のライブを聴きながら、今年の甦るをたっぷりと味わいました。前の晩に続いて、お昼から本当に幸せな時間でした(^^)

伊東和哉さん
Chanoさん
山口洋さん

甦るを浴びるほど飲んで、大盛り上がりの中でツアーの行程は無事に終了。駅に向かう途中、長井名物の10連けん玉に挑戦した方もいましたが、酔っ払っててうまく行くわけないですね笑。ツアーにご参加をいただいた皆様、本当にありがとうございました。また、来年も浪江・長井でお会いしましょう!

番外編。居残り組の皆様は、長井の聖地「スナック夜汽車」へ。長井のなが〜い夜はいつまでも続きましたとさ。

今回、企画の段階から当日の進行まで、全てを仕切ってくれた「やまがたアルカディア観光局」の芳賀さん。大変お世話になりました!ありがとうございました。

あうたび 唐沢

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