今年も3.11特別企画のツアーを開催しました。
鈴木酒造店の大介さんをツアーガイドに、山形県長井市と福島県浪江町を訪れました。
また、ツアーに賛同していただいた3名のアーティストも駆けつけて歌声を披露。
「来年も必ず参加します!」とたくさんの感想をいただきました。
ツアー参加者、アーティスト、スタッフが一体となった素晴らしいツアーになりました。
ツアー初日(3月10日)
大介さんの第二の故郷、山形県長井市へ。
何度もお世話になっているお馴染みの場所です。
まずは、 定番のなごみ庵でランチをすることに。
主人の菅野ちゑさんが置賜弁で出迎えてくれる。
ほっこり(^^)
なごみ庵のランチは、肉を使わないヘルシー郷土料理。
身勝手な一行は、酒を持ち込み昼から練習!
(ちゃんと許可を得ております。笑)
午後は、長井の街歩きへ。
ガイドさんの案内で歩くと新しい発見がたくさんある!
さすが最上川発祥の地を歌ってるだけある。
途中、鈴木酒造店長井蔵へ。
(原発事故の影響で、浪江から避難をしてきて酒造りをスタートした蔵です。)
大介さんから山形での酒造り、こだわりなど色々なお話を聞きました。
内緒なんですが、特別なお酒の試飲もさせてもらいました。
美味かった(^^)
(あ!内緒だった。。笑)
街歩きの後、毎年行われている純米吟醸「甦る」の試飲会に参加。
甦るは、多くの人の熱い想いと人と人の繋がりで醸されている特別なお酒です。
今年は、「能登半島地震復興支援試飲会」として開催されました。
趣旨に賛同して3名のアーティストの方も参加。
山口洋さん(HEATWAVE )
伊東和哉さん
Chanoさん
本当に素敵な歌声と皆さんの人柄。
毎年ツアーでお会いするうちにすっかりファンになりました。
当日の様子は、Youtubeで生配信され能登半島にエールを送りました。
今年の甦るは、売上の一部を能登の被災地へ寄付をする目的で発売日を前倒しして1月中旬より販売。
2月末の時点で、100万円近い額を被災地の自治体へ寄付をされたようです。
大介さんの行動力と実行力には、本当に頭が下がります。
今回のYoutube配信を見た方からもたくさんのお酒の注文が入っているそうです。
まだ購入できるので、今年の甦るを購入して能登へエールを送りましょう。
https://tour.arcadia-kanko.jp/products/detail/334
さて、試飲会とは思えない量のお酒をいただいた後は、長井の夜の定番「スナック夜汽車」へ。
本日貸切の張り紙をして、ママの美佐子さんが待っていてくれました。
洋さんを前にして、HEATWAVEの曲を歌うとか夢のような時間。
たくさんの人と色んな話をして盛り上がり、日付が変わる頃にお開きとなりました。
ツアー2日目(3月11日)
長井を出発したバスは、福島駅からの参加者をピックアップして浪江町へ向かいます。
バスの中では、浪江町から福島市への避難ルートを辿りながら当時の様子などを聞きました。
浪江の道の駅で昼食を済ませ、鈴木酒造店のあった請戸地区へ。
大平山霊園や震災遺構となっている旧請戸小学校などを訪問。
被災者本人の大介さんの話は、当時の様子を昨日の事のように思い出させます。
テレビで見たあの光景がまさにこの場所だったんだなと思う。
ここ数年、何度も訪問しているけど復興はあまり進んでいないように見える。
まだまだ人が戻ってきていません。
14時46分(震災発生時刻)旧鈴木酒造店前「請戸漁港」にて黙祷。
亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。
その後、原子力災害伝承館を見学して再び道の駅へ。
道の駅に併設された鈴木酒造店を訪問。
大介さんが浪江町のみんなの想いを背負って、2021年3月に復活させました。
こちらの蔵は町の復興のシンボルとして、一年中お酒が作れる設備が整っています。
夜は、昨日に続いて犠牲になられた方への献杯と未来への乾杯。
3人のアーティスによるライブ、浪江の酒を味わいました。
昨夜とは、また違った雰囲気でとても良かった。
歌で人と人を繋ぐ仕事って素敵だなと改めて思いました。
2次会は、大介さんの部屋にすし詰めで。笑
(ホテルの社長にはちゃんと了解をもらってます)
洋さんも深夜までお付き合いをいただきとても楽しい時間でした!
さて、いよいよ最終日。
一昨日の山形が遠い昔のように感じる。
それだけ濃厚な旅が続いているという事だね。
朝から請戸漁港にある魚市場へ。
本来はお休みの日でしたが、3.11の翌日ということで漁があり市場も開かれていました。
競りの様子を見学したり、漁業組合の方から普段聞くことができない貴重な話を伺うことができました。
原発処理水の海洋放出の影響、漁師の仕事、収入などなど。。
その後、漁港のすぐ近くにある柴栄水産の柴社長を訪ねました。
震災で全てが流されてしまい、新しい加工場を同じ請戸地区に再建しました。
福島の海で獲れた魚は「常磐もの」と呼ばれ美味しいと評判がありますが
中でもこの請戸漁港で上がったものを「請戸もの」と呼ぶ。
請戸ものの多くは、東京へ運ばれ高級飲食店や百貨店などで売られているそうです。
請戸には県外から色々な競り人が来るんだけど、よそ者に魚を競り落とされるのはプライドが許さない。
赤字覚悟で競り落とすこともある。
芝社長の故郷浪江への想い、プライドを感じました。
この後、巨大ヒラメの試食をさせてもらったのですが、その美味しさにびっくり!
通常ヒラメは、少し寝かせた方が美味しくなるらいいのですが、捌きたてでも本当に美味かった。
芝社長のお父さん、会長が今競り落としてきた旬の白魚をみんなで爆買いして芝栄さんを後にしました。
ほんとうに新鮮な魚が小売されているので、個人的にも必ず立ち寄るお店です。
続いて、最後のランチ会場へ。
新鮮なお刺身ともちろん、磐城寿で乾杯!
食後に皆さんから旅の感想をもらいました。
また、来年も開催しますので、よろしくお願いいたします。
50代女性
鈴木酒造の大介さんにお会いできて、長井の蔵、マイクロバスの中、浪江町や双葉町の各見学先で直接お話を聞くことが出来、実際に話を聞くことで、福島の復興が考えている以上に深いものになりました。請戸漁港での黙祷も請戸小学校の津波被害も、原子力災害伝承館で見たものは深く心に残り、風化することはないと思います。福島第1原発のクレーンは本当に辛いですね。 これからも福島を応援していきます。
40代女性
地震と津波などの話が大変勉強になりました。貴重な話をたくさん聞きました。 と同時に、楽しい部分も多かったので、ことに落ち込むことなく、楽しく過ごせました。宴会でのフードロスが多かったのが残念でした。
50代女性
この目で見る必要があゆ浪江を現地ガイドのダイスケさんに案内してもらえ楽しかったし、人生の糧となりました。お酒!料理!出会う人全てが素敵で価値のある旅でした。また来年も参加したいです。
たくさん飲んで、食べて来たんですが、自宅へ戻ってお土産の白魚と北寄貝、ヒラメの縁側で一杯。
請戸もの恐るべし美味さです。
芝栄会長に聞いた一番おすすめの食べ方!
白魚にネギを刻んで、マヨネーズと醤油かけ。
むちゃくちゃ美味かった。