あうたびとは、その地域へ実際に足を運び、取材を行い、地元の人と繋がってからツアーを開催しております。時には、何度も足を運び、打ち合わせ(飲み会)を繰り返して開催しております。
しかし、毎回いろいろな地域へ取材に行くのにスタッフだけではもったいない。取材そのものをツアーにしてはどうか。という安易な発想で始めたのが「あうたび半熟ツアー」です。その名の通り、きちんとした形になっていない半熟の状態です。その代り費用は割安、何が起こるかお楽しみに〜という内容です。
そんな訳で、今回の半熟ツアーは総勢10名で伊豆大島を訪ねました。
熱海から高速船で45分。まるで宙を浮いているような船は、驚くほど揺れも振動もありません。
到着するとそこは夏!!まだ、6月上旬ですがテンション上がります。
宿に荷物を預け、早速夕食用の魚を調達します。自分で釣った魚を自分で捌いて見よう!という趣旨で釣れない人は夕食がありません。
釣れました〜。夕飯には、少々カワイイサイズでした。
午後は、伊豆大島の名産品くさや工場へアポイントを入れてありました。(夕飯用の魚が足りず釣りに夢中な人たちは、そのまま釣りを続行・・。)
老舗くさや店藤文商店さんを訪ねました。
300年以上の歴史があるくさや藤文の藤井敏夫さんにお話しを伺いました。取材申し込みの時からかなり癖のあるオジサンでどうなることかと不安な気持ちで訪問・・・。
まあ君たちそこに座りなさい。ランニングシャツ姿でオジサンの話は長いからさー。といきなり癖のある感じ(心配・・・)。
話し始めると、くさや作りのこだわりや歴史、オジサンの銀座で豪遊した武勇伝など次々と色々な話に。確かに話は長めですが、ホスピタリティ溢れるとっても気さくな藤井さんでした。
ちょっと匂いを嗅いでごらん。どっちのくさや液が生きているかわかるか?と半強制的に匂いを嗅がされる。
実際に今朝使用したくさや汁を見せていただきました。くさや汁は、沢山の発酵菌が生きているため、1回ごとに新しいものと取り替えて、使った汁は休ませるそうです。連続して使用すると菌が死んでしまい美味しいくさやが作れないからです。
「ちょっと指を入れて舐めてみな。」恐る恐る指を入れて舐めてみる。。。。想像していたより不味くない。けど、美味しいものでも無い。といった感想。
ツアー中に漁師さんがサメを持ってきました。サメをくさやにすると最高に美味いんだそうです。
藤井さんがツアーのために、できたてのくさやを焼いておいてくれました。ムロアジとトビウオのくさやです。
くさや初体験の方も多く、どんな味かと不安そうにパクリ。「これ美味しい!!」噂に聞く臭くて食べられないというのは、どのくさやのことなのか!?美味しくてビックリ!
オジサンの作戦にまんまと乗せられた一行は、我先にとくさやを爆買い。本当に美味しかったんですね(^^)
すっかりオジサンとも仲良しになり記念撮影。本当は400年くらいになるんだけど、ペンキを買う金が無いから300年のままだと言う気さくなオジサンでした。藤井さんありがとうございました!
夜は、釣りチームと合流して民宿で懇親会。残念ながら十分な釣果は得られなかったようですが、和気あいあいと楽しい時間を過ごしました。島の焼酎や名物料理を堪能しました。
伊豆大島で唯一の酒造元、谷口酒造さんの御神火(ごじんか)。
大島名物のべっこう寿司。ピリ辛の島醤油がアクセントで最高です!
大島と言えば、明日葉!やっぱり天ぷらが一番美味しい。島ことばでは、「あしたぼ」って読みます。
伊豆大島がこんなに近いことにびっくりしました。高校生の頃に浜松町からフェリーで行った時はえらい遠かった記憶があります。高速船はすごいですね。
くさやの藤井さんは、とっても面白いオジサンでした。くさや作りを通じて醗酵の世界では、本を出版したり大学の教壇に立つこともあるそうです(意外とすごい人だった!)。くさやの本場は、新島だと思っていたのですが、実は伊豆大島が発祥だったのも驚きました。
半熟ツアーなので、今回はこの辺で。伊豆大島のツアー企画ができましたら、お知らせ致しますので乞うご期待ください。