今年初降雪の南魚沼で雪国の食と文化を満喫

あうたび代表の唐沢です。先週末、新潟県南魚沼市でのあうたびを開催しました。この地を代表する2つの酒蔵を訪ね三人?の杜氏さんと一緒に酒を酌み交わし、伝統産業、伝統食に関わる人々に会いに行ってきました。

ツアー当日、南魚沼は今年初降雪。雪国の神様が歓迎しているに違いないと解釈して現地入りすると一面雪景色。どんなツアーになったのでしょうか。(写真は、宿泊した宿の近くの様子)

最初に訪問したのは、銘酒「鶴齢」で青木酒造さん。杜氏の今井さんを訪ねました。「遠いところ、良くいらっしゃいました。」と応接室へご案内いただき、まずは座学の時間。酒造りの話し、社会人としてのマナー、部下への接し方など今井杜氏らしい真面目なお話しからスタート。

「それでは白衣に着替えていただき蔵の方をご案内します。」通常、一般人の見学は行っていない青木酒造ですが、今回は特別に蔵の中をご案内していただきました。

ツアーの参加者にもわかりやすいように、身振り手振りで教えてくれます。参加者の皆さんも熱心にメモを取ったり、写真を撮ったりしていました。


見学が終わると夜の懇親会にもご参加いただく事になっているため、今井杜氏とは一旦お別れ。続いて、南魚沼の伝統文化を語る上で外すことのできない織物の歴史についてお話しを伺うため「本場塩沢やまだ織」の山田千晴社長を訪ねました。

雪国で育まれた伝統的な織物の歴史や着物の種類など千晴さんから色々とお話しを伺いました。

実際の機織り機に触ってみましたが、なかなか上手く行きません。

夜は、青木酒造の今井杜氏と今度新しく杜氏に就任された樋口杜氏の両杜氏にお越しいただき、皆さんと楽しい懇親会を開催しました。ツアーで用意した鶴齢と杜氏が持参してくれたものもあり、全部で10種類の鶴齢を飲み比べ!飲んでも飲んでも余りある量でした。なんとも贅沢な時間〜。

実は、今シーズンから今井杜氏は、取締役製造部長となり後任に選ばれたのが樋口杜氏。現在、今井さんと樋口さんの両名で鶴齢を醸しています。今回は、新しく杜氏になられた樋口さんにもお越しいただき、お二人からたっぷりとお話しを聞くことができました。(写真右:今井前杜氏、左:樋口杜氏)

翌朝、昨日までの雪空が嘘のような快晴!「雲海が見えるよー!」と宿の方に教えてもらい、朝食前に絶景を見ることができました。二日酔いも吹き飛ぶ素晴らしい景色でした。

2日目に訪れたのは、八海醸造さん。言わずと知れた八海山を製造している酒蔵です。新潟県内で2番目の製造量を誇る大手酒造メーカー。大杜氏の南雲さんにご案内をいただきました。

しぼりたてのお酒を試飲させていただきました。

蔵見学のあとは、八海山雪室、完成したばかりの猿倉山ビール醸造所を見学。ここまで大規模な雪室は他には無いそうです。

お昼は、八海醸造さんの近くにある、明治時代のお屋敷で田舎料理のフルコース。とても貴重な八海山を差し入れしていただき、昼から乾杯!

午後は、六日町の老舗漬物屋さん「今成漬物」の今成さんを訪問。テレビの取材も訪れるほどの人気の漬物「山家漬」です。八海山の吟醸酒の酒粕を使って漬けた地元の野菜やクリームチーズが絶品でした。

丁寧に漬け込まれた、金糸瓜の山家漬

特別なお客様が来た時だけ利用するという素敵な応接室で、お茶と漬物の試食をいただきました。

左:今成要子さん、右:今成正子さん

今回のあうたびも素晴らしい人々との出会いがあったようです。ご参加いただいた皆様からも「とても楽しかったです。あうたびならではでした。」とお褒めの言葉をいただきました。ご参加の皆様、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。

余談
出発当日の早朝、青木酒造の今井杜氏から何度も携帯に着信があり何かあったのかと折り返してみると「こっちは深夜からの雪で積もってるけど大丈夫ですか?気を付けて来てくださいね。」と心配してお電話をかけてきてくれました。ちょうどツアー当日が初雪に見舞われ驚きましたが、優しい今井杜氏のお電話にとても温かい気持ちになり早く今井杜氏に会いに行きたくなりました。雪国の冬は、意外と温かいんですよ〜。

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