先週末、山形県長井市にてあうたび半熟ツアーを開催しました。(半熟ツアーの説明は、最後に記載)
山形県は、4つの地域(置賜、村山、庄内、最上)に分類されますが、長井市は県南部の置賜(おきたま、方言?では、おいたま)地方に位置します。
東京から新幹線を使って約2時間半。赤湯駅から送迎車に乗り最初に訪れたのは、農家レストラン「なごみ庵」。
今日のお昼にいただく、山形名物「芋煮」を店主の菅野ちゑさんが作ってくれているところでした。
芋煮をいただく前にちゑさんの畑で農作業。地元の伝統野菜「馬のかみしめ」名前からは、何だか想像もできないネーミングの枝豆を収穫しました。
庭先で味噌焼きおにぎりも作ってくれました!
別名のむたび。昼からビールは基本でしょ。囲炉裏を囲んで昼食です。
この地方の芋煮は、牛肉入りの醤油味。里芋の甘さと手作りこんにゃくの食感が絶品の芋煮でした。
山形の秋の味覚を楽しみま、笑顔が素敵な二人に見送られながら、次の目的地へ。
ちゑさんの運営する農家レストランは、完全予約制の営業なのでご利用の際はご予約を忘れずに!
続いてやってきたのは、鈴木酒造店長井蔵。
もとは福島県浪江町で酒造りを行っていましたが、東日本大震災の津波で建屋を全て流出。長井市にもともとあった蔵を買い受け、心機一転酒造りを続けています。
案内をしてくれたのは、私と同学年の鈴木大介 杜氏(社長さんです)。令和初の仕込みはすでに始まっていますが、土曜日で仕込み作業は、お休み。静かな蔵の中を製造工程に沿って丁寧にご説明いただきました。
「もやし」と呼ばれる麹をつくる際に最初の元になるものを食べさせてもらいました。大吟醸用とか色々あるんですね〜。
数日前に仕込んだ酒母。発酵が進んで泡が溢れそうです。
お酒を絞る機械。こちらでは、手間のかかる船絞りに敢えてこだわっているそうです。
鈴木酒造店では、2020年末までに、故郷の浪江町でも酒造りを再開するべく準備を進めているそうです。
続いて、わら細工職人の田畝さんを訪問。(鈴木さんの話が盛り上がり、少々遅刻気味)
取りあえずお茶っ子でも飲んで。と漬物や煮物でもてなしてくれました。丸なすの漬物が美味かった!田舎って良いな〜。
まずは、自慢の「背負簑」を見せてくれました。後ろから見るとこだわりの詰まったおしゃれなデザインになっています。
くるっと回って見せてくれる田畝さんが何ともかわいい。
皆さんもやってみますか?と、わらじ造りを教えてもらうことに。
縄をなう(作る)作業からすでに至難の業。結局わらじの姿になる前に時間がきてしまい終了。藁を貰って帰る人もいましたが、自宅でやるのかな?
そろそろ良い時間になってきたところで、今夜の宿へ。温泉に入って一休み。
いよいよ待ちに待った懇親会!昼間にお邪魔した、なごみ庵のちゑちゃん、鈴木酒造店の大介さん他、大勢の地元の方にもお集まりいただきました。
磐城壽!大介さんがたっぷりお酒を用意してくれました!
五蔵会という地元の5つの酒蔵や企業で結成される会で、同じ原材料を使いそれぞれの蔵で造った「伍連者(ごれんじゃ)」というお酒があります。同じ原料とは思えないほど、それぞれ蔵の個性が出ている面白い取り組みをされていました。
大介さんの蔵は、緑がテーマカラーだそうです。
長井グリーンツーリズムの会長と五蔵会会長も参加していただきました。
別の会場に移って2次会を行い、さらに部屋に戻って3次会!みなさん素敵な方ばかりで、本当に楽しい懇親会になりました!
さて、2日目は朝からの雨も上がり(さすが晴れ男!)予定通り「三淵渓谷ボートツアー」へ。
超ー!パワースポットと言われる三淵渓谷で、龍神様とマイナスイオンに心を癒やされました。
紅葉には少し早かったようです。紅葉の時期は、絶景らしいですよ!
断崖絶壁の間を舟で進みます。
約1時間の船旅を終えて、次の目的地へ。
山形と言えば蕎麦!と言うことで、地元でも評判のそば打ち職人金子さんを訪問。
今日のお昼は、自分たちで蕎麦を打っていただきます。
素人にはなかなか難しい十割蕎麦を作ります。
ひたすら良くこねるのがコツらしい。
こね終わったら薄〜く伸ばします。素早くやらないと蕎麦が乾燥してしまいますが、激しいと破けてしまいます。
太さはバラバラですが、どうにか完成!美味しそう!!
茹でたての蕎麦はもちろん絶品!金子さんの蕎麦は、十割蕎麦とは思えないほどツルツルでコシも強い。こんな蕎麦は食べたことが正直無いです。
のむたびなので、アルコールは必須ですね!
以上、1泊2日の長井ツアーは無事に終了。
今回半熟ツアーと言うことで、少人数だった分、地元の皆さんともより親睦が深まった感じがしました。
ご参加いただいた皆様、長井市の皆様、本当にありがとうございました。沢山呑みましたね!
あうたび唐沢
「あうたび半熟ツアー」とは
通常の「あうたびツアー」は、その地域へ実際に足を運んで取材・打合せ(飲み合わせ)を行い、地元の人と信頼関係を構築して初めて実現できているものばかり。しかし、いろんな地域へ取材に行くのにスタッフだけではもったいない。取材そのものをツアーにしてはどうか、という発想で始めたのが「あうたび半熟ツアー」。その名の通り、固まっていない半熟状態ですが、その代わり費用は割安。ツアー中に会った人からの情報や参加者の希望によって行き先が変わることも!?何が起こるかお楽しみに~という内容です。