福島県二本松市東和地区にある戸沢7区の保全会に参加させていただきました。
あうたびのツアーで大変お世話になっている場所です。典型的な中山間地域で、高齢化、人口減少、耕作放棄地など日本中で問題となっていますが、ここも例外ではありません。
この日は、観光の側面から地域資源や課題について話し合うというこの地区では初めての試みでした。地区の会員が約60名に対して、20名以上の方が集まり皆さんの団結力、問題意識の高さに驚きました。
まずは、グリーンツーリズムの中村先生が農泊や地域資源についてお話しをしました。農泊、農家民宿、地域のPRをどう考えるべきかなどなど。その後、座談会形式でざっくばらんに意見交換を行いました。
若者不在、後継者不足、耕作放棄地、放射能による風評被害の問題・・・。田んぼはいくらでもある。作る人(世話をする人)が居ない。作っても売り先がない。堂々巡りの話し合いになります。
それでも色々な意見が飛び出し、中には面白い考え方のものもありました。とにかく、やって見ないとわかりません。まずは小さくても良いので動いてみませんか。という事でこの日の話は終わりました。
また、8月にも集まり地域資源調査やツーリズムと絡めた地域活性のあり方などを話し合う予定です。
「月給農業なら農家をやれる。」という話が出ました。農業をやれない理由として、作物が育ってそれを出荷するまで現金が入らない。例えばお米なら、春に田植をして秋の収穫まで現金収入がないことになります。
米として売るのではなく、加工品にして通年販売できるようにするなど工夫をしている方もいます。しかし、そのようなリスクを取るより、農業を辞めて勤め人になる選択をする人が多いのが現状です。
毎晩のように日本中で同じような問題が話し合われていると思いますが、簡単に答えは見つかりません。しかし、行動しなければ何も変わらないという事だけは確かだと思います。
最後は、お約束の懇親会。地元の農家さんが作ったビールは最高でした!