福島県二本松市の木幡地区で、毎年12月に行われる「木幡の幡祭り」。平安時代から約1000年にわたって受け継がれてきた、国指定の重要無形民俗文化財です。
この旅は、祭りを見物するだけではありません。前日から地元の皆さんに混ざって幡づくりなどの準備を手伝い、夜は祭りに備えて身を清める水垢離(みずごり)へ。男性の希望者は褌を締め、真冬の冷水をかぶる伝統の儀式に参加します。その後は、地元の料理とお酒を囲む直会(なおらい)で乾杯。翌日は地元の人と同じ装束に着替え、一緒に幡を担いで木幡山を目指します。
一緒に手を動かし、食卓を囲み、同じ道を歩くうちに、最初は知らなかった人たちとの距離が少しずつ縮まっていきます。もてなされるだけの旅ではなく、自分たちも祭りをつくる一員になる。地元の皆さんと一緒に笑い、飲み、力を合わせながら、その年の祭りを盛り上げる2日間です。
この旅で体験すること
- 地元の皆さんに混ざり、幡づくりや竹の準備をお手伝い
- 男性の希望者は褌を締め、真冬の水垢離(みずごり)に挑戦
- 地元料理と福島の地酒を囲み、祭り前夜の直会(なおらい)で交流
- 地元の人と同じ装束を着て、約5kmの幡行列に参加
- 農家民宿に泊まり、宿の皆さんとも交流
祭りを外から眺めるのではなく、準備から地元の皆さんに混ざり、その年の祭りを一緒につくります。
スケジュール | 旅行条件 | カレンダー I お客様からのコメント
約1000年受け継がれてきた「木幡の幡祭り」

木幡の幡祭りの始まりは、平安時代の天喜3年(1055年)にまでさかのぼります。
前九年の役で戦いに敗れた源頼義・義家親子は、わずかな兵とともに木幡山へ逃れ、神仏に戦勝を祈願しました。するとその夜、季節外れの雪が降り、山一面が真っ白に。追ってきた敵軍は、雪に覆われた木々を源氏の無数の白旗と見間違え、大軍がいると思って退却したと伝えられています。
この出来事に感謝した人々が、木幡山へ幡を奉納するようになったことが、祭りの始まりといわれています。現在では、白幡を先頭に色鮮やかな幡が冬空を舞い、法螺貝や太鼓の音とともに木幡山を目指します。
約1000年にわたり、地域の人たちの手で守り継がれてきた木幡の幡祭り。2004年には国の重要無形民俗文化財に指定され、今も木幡の人々にとって大切な冬の祭りとして受け継がれています。



祭りの舞台「隠津島神社」

木幡の幡祭りの舞台となる隠津島神社は、神護景雲3年(769年)に創建されたと伝わる、1200年以上の歴史を持つ神社です。
平安時代には弁財天が祀られ、神道と仏教が交わる祈りの場として、長く地域の人たちに親しまれてきました。かつて木幡山一帯の建物が火災で失われた際にも、地域の人々の力によって再建され、現在まで大切に守り継がれています。
祭り当日は、色鮮やかな幡を掲げた行列が木幡山を登り、隠津島神社を目指します。約1000年続く祭りと、それを支えてきた地域の人々の想いが集まる場所です。


【1日目】14:00 幡祭り前日の準備

木幡の幡祭りで使われる幡は、毎年、地元の皆さんが一から手作りしています。この旅では、祭りを担う堂舎(集落)の皆さんに混ざり、幡づくりや竹の準備をお手伝いします。
色とりどりの布を縫い合わせたり、山から切り出した竹を運んだり、竹に藁を巻き付けたり。作業内容はその年の準備状況によって変わりますが、やり方は地元のお父さん、お母さんたちが一つずつ教えてくれます。


最初は少し緊張するかもしれませんが、一緒に手を動かしているうちに、自然と会話が始まります。翌日、自分たちが準備に関わった幡が冬空にはためく。それも、前日から祭りに参加するからこそ味わえる楽しみです。
17:00 真冬の水垢離に挑戦!

祭り前夜には、神仏に祈願する前に心身を清める「水垢離(みずごり)」が行われます。男性の希望者は褌に着替え、真冬の冷水をかぶる伝統の儀式に参加します。
褌の締め方は、地元の皆さんが一から教えてくれるので、初めてでも大丈夫。まずは全員で声を出しながら準備運動を行い、冷えた空気の中でしっかりと体を温めます。
その後、「えーさー!えーさー!」の掛け声に合わせ、桶に入った冷水を一斉に頭からかぶります。この時期の気温は2~3℃、時には氷点下。正直、かなり冷たいです(笑)。それでも、みんなで声を出して水をかぶったあとの爽快感と一体感は格別です。
水垢離への参加は男性のみ、希望者に限ります。女性は見学となります。健康状態に不安のある方は無理をせず、見学でお楽しみください。


19:00 地元の皆さんと直会で乾杯!

水垢離を終えたあとは、一緒に祭りの準備をした堂舎(集落)の皆さんと直会(なおらい)へ。地元のお母さんたちが用意してくれた田舎料理を囲み、福島の地酒で乾杯します。
作業中にはゆっくり話せなかった人とも、同じ食卓を囲むと自然と会話が始まります。祭りの話、地域の話、仕事の話、そしてたわいもない話。最初は少し緊張していた参加者も、気がつけばすっかり宴会の輪の中です。

お神酒や地酒はたっぷり振る舞われますが、もちろん飲酒は自由です。飲めない方も、どうぞ気兼ねなくご参加ください。大切なのは、お酒の量ではなく、地元の皆さんと同じ時間を楽しむことです。
21:00 木幡地区の農家民宿へ

直会のあとは、木幡地区にある農家民宿へ移動します。
ホテルや旅館とはひと味違う、地域の暮らしに近い、素朴で小さな宿です。客室は男女別の相部屋。参加者同士で一日を振り返ったり、宿の方ともう一杯飲みながら話したり、祭り前夜の時間をゆっくりお過ごしください。
地元の皆さんと祭りの準備をし、同じ食卓を囲み、その土地の宿で眠る。観光地を訪れるだけでは触れられない、木幡の日常に少しだけ混ざる夜です。
【2日目】 8:00 いよいよ幡祭りがスタート!

朝食を終えたら、地元の人と同じ白装束に着替え、前日に準備を手伝った堂舎(集落)の皆さんと合流します。出立式では、総大将や宮司の挨拶、法螺貝の合図などが行われ、いよいよ祭りの始まりです。



出発前には、神様に供えられたお神酒をいただいて気合いを入れます。朝から次々と勧められますが、もちろん飲酒は任意です(笑)。飲む方も、自分のペースで無理なく楽しみましょう。
法螺貝が鳴り、太鼓の音が響き、色鮮やかな幡が一斉に動き始めます。前日から一緒に準備してきた地元の皆さんと、今度は同じ祭りの列に加わります。
地元の人と幡を担いで木幡山へ

色鮮やかな幡を掲げた行列は、羽山神社を経て木幡山の隠津島神社を目指します。歩く距離は約5km。舗装された道だけでなく、坂道や山道も続きます。
大きな幡は、一人で最後まで担ぐわけではありません。堂舎(集落)の仲間と声を掛け合い、交代しながら運びます。疲れたら隣の人に渡してひと休み。体力に合わせて、自分のできる範囲で参加してください。

法螺貝や太鼓の音が山あいに響き、冬空には色とりどりの幡が舞います。前日に一緒に準備した地元の皆さんと、同じ装束で、同じ幡を担いで歩く。外から祭りを眺めるだけでは味わえない、一体感を感じられる時間です。
地域に受け継がれる「胎内くぐり」を見学

幡行列の途中、羽山神社の手前では、「胎内くぐり」と呼ばれる成人儀礼が行われます。
この年に初めて祭りへ参加する地域の若者は「框立(こんだち)」と呼ばれ、母親などが用意した特別な装束を身にまといます。岩の前で地域に伝わる問答を交わしたあと、狭い岩の間を通り抜け、一人前の男性として認められます。
参加者は、地域の若者が大人として新たな一歩を踏み出す、この伝統的な儀式を間近で見学します。幡祭りが、祭礼だけでなく、地域の文化や世代をつなぐ大切な場であることを感じられる時間です。
隠津島神社に到着!みんなで万歳三唱

幡行列は、木幡山の隠津島神社に到着します。境内に色鮮やかな幡が並び、最後は参加者全員で万歳三唱。長い道のりを一緒に歩いてきた地元の皆さんと、行列の無事を喜び合います。
前日の幡づくりから始まり、真冬の水垢離、直会、そして幡を担いで歩いた約5kmの道のり。決して楽なことばかりではありませんが、だからこそ、たどり着いたときの達成感は格別です。
2日間を一緒に過ごした地元の人たちは、もう祭りを案内してくれた人ではありません。同じ幡を担ぎ、同じ祭りをつくり上げた仲間です。
13:00 祭りを終えて、最後の直会

祭りを終えたあとは、お世話になった堂舎(集落)の皆さんと最後の直会を囲みます。
前日はまだ少し緊張しながら話していた人たちとも、幡づくりや水垢離、山道を一緒に歩いたあとは、すっかり打ち解けた雰囲気に。料理とお酒を楽しみながら、祭りの思い出を振り返ります。
「参加してくれてありがとう」「また来年もおいで」。そんな言葉を交わしながら、2日間の旅を締めくくります。次に木幡を訪れるときには、きっと“初めての場所”ではなくなっているはずです。
【スケジュール】
12月5日(土)
| 時 間 | 内 容 | 食 事 |
|---|---|---|
| 13:30 | 二本松市木幡地区集合 ※二本松駅からの送迎も可能ですのでご相談ください。 | |
| 14:00 | 幡祭り準備に参加 今回お世話になる堂舎(集落)の皆さんと一緒に竹の伐採や幡作りなど準備の段階から参加します。お祭り気分が自然と盛り上がります。 | |
| 16:00 | 水垢離の準備・着替え ふんどしへ着替え、水垢離の作法や注意事項など説明を聞きます。 お神酒をいただき、神様へ感謝。 ※水垢離は男性の希望者のみ参加できます。女性は見学となります。 | |
| 17:00 | 水垢離(みずごり) ふんどし姿で軽く身体を動かし、温まったら水垢離開始 桶で13杯、17杯、23杯など奇数回浴びるのが通例 | |
| 19:00 | 地元の皆さんの直会(なおらい)に参加 二本松の地酒を飲みながら、地元の田舎料理などを食べて祭りを祝います。 | |
| 21:00 | 直会終了後、送迎車にて宿泊先へ 酒好きの宿のご主人と引き続き一杯やるのも楽しいですね! ※車でお越しの方は、直会の会場へ置いたままで大丈夫です。 |
12月6日(日)
| 時 間 | 内 容 | 食 事 |
|---|---|---|
| 07:30 | 朝食後、旧木幡第一小学校へ | 朝食 |
| 08:00 | 木幡の幡祭りスタート 隠津島神社まで約5kmの道のりを歩きます。舗装路のほか、坂道や山道も含まれます。幡は堂舎(集落)の皆さんと交代しながら担ぎますので、体力に合わせてご参加ください。 <出立式> 修祓(しゅばつ)、総大将挨拶、宮司挨拶、来賓祝辞 <出立> ※御神酒は、どんどん勧められますのでご自身の酒量を考えて遠慮なく飲んでください。 注)お車の運転がある方の飲酒は固くお断りいたします。 <鷹取場> 羽山神社参拝、胎内くぐりなどを見学 <解散式> 隠津島神社参拝 万歳三唱 | |
| 13:00 | 地元の皆さんと直会 お世話になった堂舎(集落)の皆様と最後の直会 | 昼食 |
| 15:00 | 直会終了後、解散 |
【旅行条件】
| 開催日 | 2026年12月5日(土)~1泊2日 |
|---|---|
| 料金 | 34,800円 |
| 含まれるもの | 宿泊費、食事(朝1・昼1・夕1)、祭り前日の準備、水垢離、直会、幡祭り参加、現地移動、旅行傷害保険 ※直会などで振る舞われる飲み物を除き、追加の飲料代は各自負担となります。 |
| 開催場所 | 隠津島神社 〒964-0203 福島県二本松市木幡字治家49(Googleマップ) 宿泊先:木幡地区農家民宿(男女別相部屋) |
| アクセス | 常磐自動車道船引三春ICより30分/東北自動車道二本松ICより25分 ※電車を利用の方は、二本松駅まで送迎あり |
| 最少催行人員 | 1名(最大受付人数:6名) ※1名様からお申し込みいただけます。 |
| 服装 | 真冬用の防寒着、動きやすい服装、手袋、帽子、防水性のある歩きやすい靴など ※気温が氷点下になる場合や、雨・雪となる場合があります。 |
| 持ち物 | パジャマ、歯ブラシ |
| キャンセル規定 | 旅行開始日の20日前~8日前・・代金の20%、7日前以降・・代金の30%、前日以降・・代金の40%、当日・・代金の50%、ツアー開始後または無連絡不参加・・代金の100% |
| 必ずご確認ください | 標準旅行業約款|旅行条件書を必ずご確認ください。 |
| 受付締切 | 11月29日(日)※定員になり次第締切となります。 |
| お支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER) ※詳細は、お申し込み後にメールにてご案内致します。 |
| その他のご案内 | ・水垢離への参加は男性の希望者のみとなります。女性は見学となります。 ・水垢離は真冬の屋外で行われます。健康状態に不安のある方は、参加をお控えください。 ・お神酒や地酒が振る舞われますが、飲酒は任意です。 ・祭りは雨や雪でも原則実施されますが、荒天時には内容の変更または中止となる場合があります。 ・食物アレルギーや食事制限のある方は、お申し込み前にご相談ください。可能な範囲で対応しますが、ご希望に添えない場合があります。 ・写真撮影は基本的に可能ですが、当日は地元の方やスタッフの案内に従ってください。 ・宿泊は木幡地区の農家民宿で、男女別の相部屋となります。 ・あうたびスタッフは同行しません。祭りの準備や当日の流れは、現地の皆さんがご案内します。 |
【開催日カレンダー】
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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福島県二本松市(木幡地区)
福島県二本松市木幡地区は、里山の風景が広がる中山間地域。古くから養蚕が盛んな場所でしたが、養蚕業の衰退と共に少量他品目栽培の有機農業を確立しました。使われなくなった桑の葉を活用した加工品の開発なども行われています。
【お客様からのコメント】

50代男性
よそ様のお祭りのお手伝いから参加するというめったにない体験ができたため。
またタイミングが合えば参加したいです。


