《七転八起で歴史を守る八代目蔵元の思いに触れ酒造りを学び体験します》
酒造り真っ只中の酒蔵で蔵人と一緒に酒造りを体験する2日間です。一緒にまかないを食べ、酒を酌み交わすことで、酒造りを身近に感じこれまで以上に日本酒が好きになると思います。
日本酒がどのように作られているのか、見たことはあってもなかなか体験することはできません。この企画では、蔵元の協力により、あうたびだけの特別体験です。
<ご注意事項>
ご参加の方はお客様ではなく、スタッフの一員として動いていただきます。実際に商品になるお酒を造っていますので、蔵の方の指示に従って作業をお願い致します。健康で日本酒に興味のある方なら、どなたでもご参加をいただけます。
廣瀬商店(旧白菊酒造)アクセス
JR常磐線高浜駅下車 徒歩8分/常磐自動車道 千代田石岡ICより15分
〒315-0045 茨城県石岡市高浜880
この企画は、1名様からお申し込みいただけます。ご希望の日程をお知らせいただき、現地確認後に受入の可否について、ご返信をさせていただきます。受け入れ側の予定と合わない場合、ご希望に沿えない場合もございます。
<会いに行く人>
廣瀬商店(旧白菊酒造) 八代目 廣瀬慶之助さん
「とにかく勉強がキライだったんですよ。」と学生時代を振り返る廣瀬さん。代々続く造り酒屋を営む父と元国際線のキャビンアテンダントという母のもと4人兄弟の長男として生まれ、厳格な父親の顔色を伺う少年時代を過ごしてきました。
高校時代は家業を継ぐという気持ちはなく勉強もキライだったので、卒業後はどこかに就職でもしようと考えていました。ある時、父親から大学くらい入らないでどうすると言われ、そうか!東京の大学に通えば、父親と離れて暮らせる。と考え直し東京の大学に入学。
大学に入ると初めての一人暮らし、父親と離れて暮らす解放感もあり、やりたい放題の楽しい日々を過ごす。卒業後も就職はせず、宅配ピザや自動車関連などのアルバイト生活。そんな中、都内で酒屋を営む先輩から誘われ酒販店に入社。ここで酒の流通などについて学ぶことになりました。
数年経ったある日、定年退職する人がいるので、家に戻ってこないか。と父親から言われ実家の酒蔵へ入社。最初の5年間は、現場の仕事を覚えるため蔵人と一緒になって酒造りを学ぶつもりでした。
ところが、入社してから2年くらいは、社長の息子だからと特別扱いされ、まともに酒造りをさせてもらえませんでした。これでは勉強にならないと思い、3年目から蔵のみんなと一緒に寝泊まりをすることにしました。同じ釜の飯を食べて裸の付き合いをすると徐々に気持ちも通じ合い、本格的に酒造りを学ぶことができました。
その後、経営陣として最初に取り組んだのはリストラと設備投資でした。日本酒の消費量は、毎年下がり続けておりどこの酒蔵も厳しい状況で、廣瀬商店も減産が続いていました。従業員を応接室へ呼び説得をして辞めてもらう辛くて苦しい仕事でした。設備投資も資金がない中で、酒造組合に相談に乗ってもらいどうにか進めて行きました。
改革は酒の味そのものにも及びました。これまで組合に丸投げだった原料の仕入れを見直し、地元産の米を中心に、生産者の顔が見える安心で高品質なものに切り替えました。また、酒の味を大きく左右する酵母まで変えるなど試行錯誤の繰り返し。「こんな酒は白菊じゃない」などと批判を受けるも恐れずに改革を進めました。
その結果、徐々に製造量も増加に転じて、2015年から海外への輸出もスタート。現在では、アジア、ヨーロッパを中心に世界10ヵ国へ酒を届けています。2023年で創業218年。地域の人に愛される酒、伝統を守りながら少数精鋭での酒造りを今も続けています。
廣瀬商店(旧白菊酒造)
廣瀬商店は、霞ヶ浦にそそぐ恋瀬川のほとり、西に筑波山を望む高浜の地で1805年に創業しました。酒造りに適した寒冷な土地と、筑波山水系の良質な地下水に恵まれ、200年に渡って地域の人々から愛されてきました。奇をてらわず、生活の一部として溶けこむ「飲み飽きしない味わいの酒」として地域との優しく深い結びつきを大切にしていきます。
令和4酒造年度(2022年)全国新酒鑑評会 金賞受賞
石岡市は、筑波山系の清水(ミネラルが豊富で鉄分を含まない)を使用し、古くから酒造りの街として知られ「関東の灘」と呼ばれていました。霞ヶ浦から伸びる河川を活用した水運が発達し、酒以外にも重量物を容易に運搬することができたので、多くの味噌・醤油蔵があったと言われています。
【今回体験でできること】
洗米/浸漬
原料の米を洗い一定時間水に浸けます。仕込む酒の種類により洗い方や水に浸ける時間が異なります。
浸漬を終えた米は水分を含んでとても重くなるため機械の力で吊り上げます。
蒸米/放冷
甑(こしき)と呼ばれる釜を使って1時間ほど米を蒸します。蒸した米は、麹や酒母、もろみの仕込みに使われます。
蒸した米を一定の温度まで冷まします。放冷機と呼ばれる機械を使用する場合と自然に冷やす方法があります。
製麹(麹造り)
麹室と呼ばれる暑い部屋で蒸し米に麹菌をふりかけて麹を造ります。麹作りは、「引き込み」「床もみ」「切り返し」「盛り」「出麹」の作業を3日間かけて行います。
仕込み(櫂入れ・検温)
日本酒の仕込みは、1日目「初添え」、2日目「踊り(お休み)」、3日目「仲添え」、4日目「留添え」と3段仕込みで行われます。段仕込みは、雑菌の繁殖を抑えつつ酵母の増殖を促し、もろみの温度管理をやりやすくするための独得の方法です。
上槽(搾り)/粕剥がし
20日ほどで発酵を終えたもろみは、圧搾機で搾られ、酒と酒粕に分けられます。
一般的に使用されている圧搾機では、酒を絞った後に酒粕を剥がす作業を行います。
瓶詰め/ラベル貼り
出来上がった酒を瓶に詰めて、ラベルを貼り出荷します。
道具の洗浄/蔵内の清掃
蔵の中の衛生を保つため、作業後の清掃は欠かせません。
使用した道具は、お湯で付着している米を洗い流し、1粒も無駄にすることなく使用します。
まかない(夕食・朝食)
蔵の皆さんと同じまかないを一緒に食べていただきます。(賄いの担当の方がお休みの場合は、仕出し弁当や冷凍のおかずセットになります)食後の後片付けは、各自行うルールとなっていますのでお願い致します。
忙しい朝は、常備菜です。(冷凍ご飯の場合がございます。)
体験中の服装について
酒蔵の中は大変寒いので、暖かく動きやすい服装でご参加ください。
・帽子(髪の毛が落ちないように頭を覆えるもの)
・衣類(羽毛や毛糸が舞わないもの)
・ズボン(Gパン、チノパンなど動きやすいもの)
・長靴(水仕事もあるので、スニーカー不可)
※暖かい部屋に入って作業をする場合もあるため、脱ぎ着しやすいものでお願いします。
※長靴が無い方はレンタル可能ですが、フリーサイズとなります。
宿泊について
蔵人の皆さんと同じ場所での寝泊まりです。部屋は個室ですが、浴室、洗面所、トイレは共同となります。各種アメニティ、タオル類、歯ブラシ、浴衣などの用意はありませんのでご持参ください。
【スケジュール】
1日目
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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13:00 | 廣瀬商店 集合 ・八代目蔵元よりご挨拶 ・参加者自己紹介 ・酒造りについて | |
13:30 | 蔵人体験(午後) ・洗米/浸漬(翌日使う米を洗います) ・製麹(麹を作る作業) ・櫂入れ(もろみを攪拌します) ・上槽/粕剥がし(酒を絞り酒粕を剥がします) ・瓶詰め(酒を瓶に詰めラベルを貼ります) ・清掃(使用した道具や蔵内の掃除) ・その他、当日の作業の手伝い ※その日により作業内容が異なります。蔵の方の指示に従って手伝いをお願い致します。 | |
16:30 | 試飲タイム 廣瀬商店のお酒を色々と試飲していただきます。 | |
17:00 | まかない夕食 蔵の皆さんが普段食べているまかないを一緒に食べます。食事が終わったら後片付け、食器類の洗浄など各自で行なっていただきます。 | 夕食 |
18:30 | 懇親会 広敷と呼ばれる蔵人の休憩スペースで懇親会。作業中は聞けなかったことや酒造りについての詳しい話など質問してみてください。基本的に蔵の皆さんはシャイなので、積極的に話しかけてください。 ※翌朝の作業もあるので、飲み過ぎにはくれぐれもご注意ください。 | |
20:00 | 終了 酒蔵に併設されている蔵人用の宿舎にて、各自早めの消灯をお願い致します。ホテルのようなアメニティ、浴衣、タオル類はありませんので必要なものは各自でご持参をお願い致します。 |
2日目
時 間 | 内 容 | 食 事 |
---|---|---|
06:00 | 蔵人体験(早朝) ・製麹(麹を作る作業) ・櫂入れ(もろみを攪拌します) ・検温(もろみの温度を計ります) ・その他、当日の作業の手伝い ※早朝の作業が無い場合もございます。 | |
07:00 | まかない朝食 蔵の皆さんが普段食べているまかないを一緒に食べます。食事が終わったら後片付け、食器類の洗浄など各自で行なっていただきます。 | 朝食 |
08:00 | 蔵人体験(午前) ・蒸米(原料の米を蒸します) ・放冷(蒸した米を一定の温度まで冷まします) ・仕込み(酒を仕込みます) ・製麹(麹を作る作業) ・櫂入れ(もろみを攪拌します) ・上槽/粕剥がし(酒を絞り酒粕を剥がします) ・瓶詰め(酒を瓶に詰めラベルを貼ります) ・清掃(使用した道具や蔵内の掃除) ・その他、当日の作業の手伝い ※その日により作業内容が異なります。蔵の方の指示に従って手伝いをお願い致します。 | |
11:00 | 体験終了 お疲れ様でした! ※当日の作業量により終了時刻は前後する場合がございます。 |
※時間は目安となります。内容に関しても酒蔵の作業や進捗状況により、適宜変更となる場合がございます。
【ツアー詳細】
受入期間 | 2024年1〜2月の設定日 ※設定日及び作業スケジュールはコチラをご覧ください。 |
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参加費(税込) | 25,000円 |
含まれるもの | 体験費用、施設使用料、宿泊費、食事(朝1回・夕1回)、懇親会お酒代、試飲代、お土産日本酒1本 |
集合場所・時間 | 廣瀬商店(入口付近)13:00 ※JR常磐線 高浜駅から徒歩8分、車でお越しの方は無料駐車場もあります。 |
最少催行人員 | 1名(最大2名まで) |
持ち物(必須) | ・タオル類(作業用、入浴用) ・着替え ・清潔な長靴(高さ30cm程度あるもの) ・洗面、入浴用の道具 ・就寝用スウェット、ジャージなど |
服装について | ・帽子(タオル・手拭い・キャップなど頭を覆えるもの) ・衣類(暖かい服装で羽毛や毛糸が舞わないもの) ・ズボン(Gパン、チノパンなど動きやすいもの) ・長靴(清潔なもので、高さ30cm程度あるもの) ※暖かい部屋に入って作業をする場合もあるため、脱ぎ着しやすいものでお願いします。 ※長靴が無い方はレンタル可能ですが、フリーサイズとなります。(事前予約が必要となります) |
キャンセル規定 | 14日前以降・・代金の20%、7日前以降・・代金の50%、当日または無連絡不参加・・代金の100% |
受付締切 | 参加希望日の7日前 |
お支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER) ※詳細は、お申し込み後にメールにてご案内致します。 |
ご注意事項 | ・持ち物・服装に不足がある場合は作業の一部をお断りする場合があります。 ・作業の内容は、当日の状況により変更となる場合があります。 ・作業中は衛生面からスマートフォンでの撮影はできません。 ・当日は、納豆やヨーグルトなどの発酵食品はお控えください。 ・過度な香水や匂いのある整髪料の使用はお控えください。 ・未成年の方のご参加はできません。 ・日本語のみの対応となります。 |
廣瀬商店ホームページ https://shiragiku-sake.jp/
50代女性
酒造の皆様に本当によくしていただきました。実際の酒造りを身をもって体験することで、理解が深まりましたし、お酒造りに携わる方々への尊敬の気持ちが一層強くなりました。
50代女性
酒蔵の方々がとてもいい人達でした。