<高所伐採を生業とする現代版の木こりに触れる特別な体験>
この旅では、古くて新しい現代の木こりの世界感に触れて体験していただきます。一般的に木こりと言えば、斧を担いで巨木を倒すイメージがあります。現代の木こりは、何十メートルもある高木に巧みなロープワークで登り、高いチェーンソーの技術で伐採を行います。
今回は、その現場に同行しプロフェッショナルの仕事ぶりを間近で見学。作業の補助を通じて、その技術に触れる機会です。実際にロープワークやクライミング体験を通じ、高所作業の難しさや醍醐味を感じていただきます。
<体験ホスト>
木こり屋八十八 太島勝重さん
1982年新潟県十日町市生まれ。高校卒業後、いくつかの仕事を経験し23歳の時にワーキングホリデーでカナダ行き、特殊伐採の仕事と出会う。帰国後、地元の森林組合で5年間山仕事を学び、30歳で勉強のためニュージーランドへ渡る。その後、長野で高所伐採を本格的に学ぶ機会に恵まれる。10年の歳月をかけて経験を積み、技術を磨き念願の「木こり屋八十八」を設立。幼少期から慣れ親しんだ雪国の森を舞台に、特殊伐採のプロフェッショナルとして新たな一歩を踏み出した。
屋号は新潟の米作りにちなんだもので、丁寧な仕事への思いが込められています。重機よりも手道具を重視し、木や森との対話を大切にする独自の方針で事業を展開。現在は結婚して1年、仕事と家庭の両立を図りながら充実した里山暮らしを送っています。
木こり屋八十八
2017年「山と共に生きる、古くて新しい、現代の木こり業」という理念のもと設立されました。拠点を豪雪地帯として知られる新潟県越後妻有地域に置き、特殊伐採の技術を駆使して事業を展開しています。最近では日本各地からの依頼も増え、活動の幅を広げています。「山ファースト」を掲げ自然環境への負荷を最小限に抑えながら、人と自然の調和を目指します。
注目すべき取り組みの一つに「馬搬」という環境に配慮した木材搬出方法があります。化石燃料を使わず、馬の力で木材を運び出す伝統的な技術で、現在導入に向けて準備を進めています。また、日本の伝統的な林業道具にも重きを置いています。特に鍛造製法による道具を積極的に使用し、その技術の素晴らしさと有用性を広く伝えています。
主な道具には、木を回す「ガンタ」や木の運搬に使用する「トビ」などがあります。これらの道具は、かつて野加治(のかじ)と呼ばれる職人によって作られていました。野加治とは、農具、漁具、生活用具などを作る鍛冶屋の総称で、今ではその数が減少しており、修理などの依頼は三条市まで足を運ぶ必要があります。
現在、太島さんを含む4名のスタッフで運営されています。特殊伐採の他、地元の木材を活用したパレットの製造にも乗り出し、DIYや災害など有事の際に役立つ商品として販売を予定しています。他にも子供たちへの木育イベントなども開催しています。
木こり屋八十八は、伝統的な知恵と現代の技術を融合させ、持続可能な新しい林業のあり方として注目されています。
注目される高所伐採
高所伐採とは、クレーンやレッカーが入れない狭い場所や民家裏、神社仏閣、墓地などで、ロープクライミングの技術を用いて安全かつ効率的に樹木を伐採する方法です。この特殊技術により、高木や巨木を根元から倒さずに部分的に切り取ることができ、周囲の建物や送電線などの損傷リスクを最小限に抑えつつ、安全に処理することができます。
近年では、山林の管理不足から間伐が遅れて過剰に成長した木々が民家周辺や道路脇、河川沿い、高速道路周辺などで危険をもたらしています。適切な森林管理と都市部の緑地保全が求められる中、高所伐採技術の重要性は増しており、今後は環境保全と安全確保のために、この専門技術へ注目が高まっています。
技術と道具
まず、チェーンソーの安全な取り扱いが最も重要です。林業における作業種別死亡災害の発生状況をみても、56%がチェーンソーによる事故です。特に樹上では、作業中の切創災害だけでなく、ロープ(命綱)に触れた瞬間に落下をしてしまうなど、様々な危険と隣り合わせです。高所伐採は必ず複数人で行い一人が実際に伐採作業を行う一方で、もう一人が補助役として重要な役割を果たします。補助者は、伐採中の樹木の傾きを伐採者に伝えたり、周囲の状況を常に確認したりします。
主な道具としては、フェイスガード付きヘルメット、ハーネス、樹木を素早く切るためのチェーンソー、伐採方向を制御するためのクサビと手斧、そして樹木を引き寄せたりクサビの補助をしたりするためのロープが挙げられます。これらに加えて、手袋やノコギリなどの基本的な装備も安全作業には欠かせません。
高所伐採作業の流れ
最初に、ツリーインスペクションを行い木の状況を確認します。続いて、伐採後の動線やメインロープの設置場所、危険な枯れ木の有無を確認することから始まり、枝の伐り方やリギング(ロープで吊って下ろす技術)、置き場所まで細かく計画を立てます。次に、錘付きの細いロープを使ってクライミング用の太いロープを目標の枝間に通し、カラビナやプーリーなど様々な装備を身につけ、チェーンソーを手に樹上へ登ります。
木こりの技を特別体験
まず、太島さんから高所伐採の重要性や作業の流れ、安全対策などのお話を聞きます。続いて、プロの道具に触れさせてもらいながら詳しい説明をしていただきます。ロープワークと呼ばれる様々なロープの操作方法やカラビナ、プーリーと言った道具の使い方も教えていただきます。
実際にハーネスを装着すると、その重さに驚くことでしょう。ハーネスを着けて木にぶら下がってみると、太島さんたちの日常を身をもって体験することができます。高所での作業の緊張感と同時にその爽快感も味わえるでしょう。
他にもスローラインという作業の一番最初に行う細い紐に錘をつけて高い枝に投げ上げる技術にも挑戦。様々な体験を通じて匠の技の凄さを実感していただきます。
今回は、体験と伐採作業のお手伝い頂くことで特殊伐採について深く知っていただきます。作業内容は、当日の状況によりますので現地にてご説明いたします。(※高所に登っていただくことはありません。)
現在、環境再生の観点から山や森林について学び、その重要性を再認識しています。かつて、私たちの先祖は山を崇拝し、恵みの源として大切にしてきました。しかし、現代社会では人々の生活から山が遠ざかり、その存在への関心が薄れてしまいました。この無関心が山の荒廃を招き、水質の悪化など、自然環境全体に悪影響を及ぼしています。私たちは、地域の豊かな自然とその恵みを後世に残していきたいと考えています。
【スケジュール】
時 間 | 内 容 |
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08:00 | ときめきタウンユーモール 集合 ※十日町駅までのお迎えはご相談ください。 |
08:30頃 | 伐採現場へ ・オリエンテーション ・高所伐採作業について ・安全に関する注意点など ・本日の作業内容について 作業補助について ・伐採した樹木の運搬 ・道具の準備、後片付け ・その他軽作業など 体験内容(昼食休憩時など) ・ロープワーク(ロープの結び方など) ・スローライン(錘をつけたロープを樹上へ投げます) ・プチクライミング(実際のハーネスを着用します) ※雨天時や現場がない日は、他の作業や製材所での体験をしていただくことになります。 実際の現場でお手伝いをしながら特殊高所伐採について学び体験をしていただきます。当日の作業の状況や進捗状況により体験できることは様々となりますので、予めご了承ください。 |
17:00 | 体験終了 |
※スケジュール及び体験の内容に関しては、現場や当日の天候により変更となる場合がございます。
【旅行条件】
開催日時 | 毎週月〜金(祝日除く)※冬季お休み |
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料金 | 15,000円 |
含まれるもの | 体験料、施設使用料、旅行傷害保険 |
開催場所 | ときめきタウンユーモール(集合場所) 〒949-8406 新潟県十日町市山崎己1415(Googleマップ) |
アクセス | 関越自動車道湯沢ICより35分/JR飯山線、北越急行ほくほく線 十日町駅より20分 ※電車を利用の方は、十日町駅まで送迎あり |
最少催行人数 | 1名(最大3名まで) |
服装 | 動きやすい服装(長袖・長ズボン)、滑りにくい靴(運動靴でOK) |
持ち物 | 昼食、飲み物、タオル、虫除けスプレー、着替え |
キャンセル規定 | 14日前以降・・代金の20%、7日前以降・・代金の50%、当日または無連絡不参加・・代金の100% |
受付締切 | 参加希望日の7日前 |
お支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER) ※詳細は、お申し込み後にメールにてご案内致します。 |
その他のご案内 | ・多少の力仕事をお願いする場合がございます。 ・屋外での作業となりますので十分な熱中症対策をお願いします。 ・現場により近くにトイレや休憩所が無い場合があります。 ・雨天時や現場がない日は、製材所での作業や体験をしていただくことになります。 |
【開催日カレンダー】
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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3 - 文化の日 |
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4 - 文化の日 振替休日 |
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23 - 勤労感謝の日 |
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木こり屋八十八 https://www.kikoriya88.com/