【5月20日】自給自足の暮らしに触れる有機農業とハーブの旅

あうたび代表の唐沢です。
今回は、伊豆半島の西側に位置する人口7,000人の松崎町を訪れます。海と山と川に囲まれた自然豊かな松崎町は「なまこ壁」や「温泉」の町としても知られ場所です。そんな松崎に東京から移住して19年、有機農家の鈴木茂孝さんの人生観に触れる旅です。鈴木さんが栽培したレモングラスを使った染め物体験や有機農業のお話し、世界を渡り歩いてきたシェフによる地元食材やレモングラスを使ったイタリア料理の夕食を楽しみます。

<こんな方におすすめ>
自給自足の生活に興味がある方
自然の中でのんびりしたい方
脱サラ農業に興味がある方
循環型の農業に興味がある方

目次

【自分で食べるものは自分でつくる】有機農家 鈴木茂孝さん


「自分で食べるものは、自分でつくりたいと思った。」そう農業をはじめたきっかけを話してくれたのは、伊豆松崎町に移住して今年で19年目を迎えたとんび農園の鈴木茂孝さん。東京出身の鈴木さんは、大学を卒業すると農林水産省へ入省。3年ほどサラリーマンとして働いたところで、農業をやりたいという思いが強くなり25歳で退職。その後、埼玉や長野で有機農業について学び、自分の理想とする暮らしを実現するための準備を始めました。

道に迷って運命の出会い。

岩科川
岩科川

どこで農業を始めようかと移住先を探している時にたまたま松崎を訪れました。その時、子供たちが川で楽しそうに遊んでいる光景を目にして「今どき川で遊ぶ子供がいるなんて良い町だな。」と何とも言えない懐かしいような、温かい気持ちになりました。

しばらく車を走らせると徐々に道が細くなり、遂には行き止まりに。「どちらさまでしょうか。」ちょうどそこにあったのは自然食の宿。オーナーの秋山さんに声を掛けられました。色々とお話しをすると「今何やってるの?良かったらうちで働かない?」誘われるがまま住み込みで働き始めました。半年ほど松崎で暮らすうちに、川で子供たちが戯れ、海と山に囲まれ温泉の湧き出るこの場所が大好きになっていました。

百の仕事ができるから百姓

ニワトリと鈴木さん
ニワトリと鈴木さん

ここに住むと決めた鈴木さんは、「田舎暮らしの本」で知り合った松崎在住の方に連絡を取り、築150年以上という古民家を安く借りられることに。田んぼも畑も貸してもらい農家としての人生をいよいよスタートしました。都会に居たころ、一人では何もできなかった自分を変えたかった。と振り返る鈴木さん。

自分の力で、何でもこなす百姓になろうと思った。「百の仕事ができるから百姓って言うんですよ(笑)。」自分の思い描いた理想の暮らしを実現するため、日々「百姓力」を磨いています。アイガモ農法による古代米(赤米・緑米・黒米)作りや平飼いによる養鶏飼育、無農薬野菜など自然に負荷をかけない農業を中心に6次化にも取り組んでいます。

周りのみんなから「とんびさん(とんびちゃん)」と呼ばれる人気者で、大好きな松崎のために移住相談や農業研修の受け入れなども積極的に行っています。

取材を終えて

ハンモックで寛ぐ鈴木さん
ハンモックで寛ぐ鈴木さん

お会いして印象的だったのが少年のような瞳。いたずら好きのサッカー少年がそのまま大人になった感じで、子供の頃が容易に想像できます。飾らない性格と温厚な人柄で地元の方からも親しまれています。サービス精神旺盛で、今回の企画を相談をした時も何を楽しんでもらう?うまいものを食べさせたいね!と真剣に相談に乗ってくれました。

取材をしていた時「家が傾いてきちゃって、大工さんに聞いたら全部壊して立て直すしかないって言われちゃったんだよね。」と明るく話すとんびさん(家傾いちゃってるんですよ!!!)。雨が降って作物がダメになった時も、自然相手にイライラしてもしょうがないでしょ(笑)。とんび農園の古いブログ(とんび農園の時間ですよ~)には、移住してからの暮らしぶりが楽しく綴られています。

<テレビ出演、マスコミ掲載>
人生の楽園(テレビ朝日)
ゴー!ゴー!キッチン戦隊クックルン(Eテレ・教育)
田舎暮らしの本(宝島社)他。

とんび農園見学

とんび農園は、鈴木さんが運営している田んぼや畑、鶏小屋などの総称。松崎に来て空を見上げたらとんびが沢山飛んでたからこの名前にしたそうです。2015年静岡県未来をひらく農林漁業奨励賞を受賞されているとんびさん。現在は、田んぼ6反、野菜1反5畝(いずれも無化学肥料、無農薬栽培)、鶏が100羽、その他農産加工品、レモングラス栽培加工などを行っています。

とんびさんの案内で農園を見学、ここまでの苦労や日々の生活、松崎での暮らしについてお話していただきます。ちょうどこの季節は、田んぼで活躍中のアイガモ達に会えるかも知れません。(※動画は、1月に行われた堆肥作りの模様です。今回は堆肥作りは行いません。)

ハーブを使った染め物体験

爽やかな香りで知られるレモングラスを使った染め物体験をしていただきます。女性だけでなく男性にも「楽しいー!」と好評で、とんびさんもハマってます。自分で染めたものは、お土産としてお持ち帰りいただきます。(染める物はハンカチをご用意しておりますが、追加料金でストールなどもご用意があります)

松崎町農業振興会後継者育成部会では平成23年からレモングラスを栽培しています。農業従事者の高齢化や後継者不足により近年耕作放棄地の増加が問題になっています。その一方で農業を仕事にしたいと都会から来る若者もいます。

松崎町は耕作面積が狭く単一の作物で生計を立てることは困難です。そのため農業においてもいくつかの収入減を持つことが必要です。私たちはこの耕作放棄地の解消と若い農業者の経済的自立への対策の一つになればとレモングラスの栽培を始めました。また、レモングラスをきっかけに松崎町に興味を持ち少しでも町を訪れる人が増えてくれればとも考えています。(参考:松崎レモングラス

ゲストハウス・イトカワ

宿泊は、とんびさんが仲間と立ち上げた「合同会社さとづくり総合研究所」が運営する、ゲストハウス・イトカワ。古い民宿を改装して、田舎暮らしを体験してもらうための宿としてリニューアルオープン。素朴な館内ですが、どこか懐かしい落ち着ける宿です。

イタリアンの夕食

夕食は、地元の食材を使ったイタリア料理。国内外で料理を学んだ堀浩一さんが、とんびさんの栽培したレモングラスや古代米を使ってどんな料理に仕上げてくれるのか楽しみです。

【堀浩一(ほり・こういち)37歳】
静岡県静岡市清水区出身。
東京の調理学校を卒業後、成城のオーベルジュドスズキを始め東京で 8年のフレンチ修行。その後浅草でイタリアンのシェフを6年務めワイン文化を広めるべく、バンコクに渡りtamayaバンコク支店のシェフを務める。イタリアン一軒家レストラン「SIAM GRASS」も立ち上げ3年の勤務を経て日本へ帰国。今後の食への底上げをするべく西伊豆 一色町に「たまや王国」を立ち上げ食材のブランド作り、食材の発展に力を注ぐ。

【レモングラス】
レモングラスはイネ科のハーブで、タイではトムヤンクンというスープに使われています。日本でも生葉や乾燥した葉をレモングラスティーとして飲用されています。レモングラスが害獣を寄せ付けない、栽培が容易、高齢者でもできる軽作業、小さい面積でも収穫が期待できるなど中山間地に適しています。 また温暖な松崎では越冬が可能でレモングラスが育ちやすい環境となっています。(参考:松崎レモングラス

松崎の風景

参加料金
17,000円(税込み)
ツアーに含まれるもの宿泊代、食事(1泊3食)、懇親会費(アルコール各自持ち込み)、体験料(材料など含む)、ホスト代、旅行保険
集合場所JR三島駅(南口)※宿の送迎車で松崎へ移動。
車でお越しの方は、直接ゲストハウスイトカワ集合も可能です。
集合時間11:00
宿泊先ゲストハウスイトカワ ※男女別相部屋、ご家族は考慮致します。
最少催行人数4名(最大受付人数:8名)
キャンセル規定14日前以降・・料金の20%、3日前以降・・料金の50%、当日・・全額
受付締切5月15日(月)※定員になり次第、締切とさせていただきます。
お願いモニターツアー中は、写真・動画を撮影させていただき、弊社ホームページやチラシ、SNS等に使用させていただきます。ご理解とご協力をお願い致します。
備考
時 間内 容食 事
5月20日(
11:00JR三島駅集合
宿の送迎車にて松崎へ。
13:00ゲストハウス到着。
自己紹介、施設のご案内など。
14:00とんび農園へ。
アイガモ農法の田んぼ、平飼い鶏小屋を見学。
とんびさんの日々の仕事や暮らしの現場を訪れお話しを伺います。
15:00ハーブ(レモングラス)を使った染め物体験
とんびさんが栽培したハーブは、香りが良いと評判でハーブティや
レモングラス石鹸として販売されています。
そのレモングラスを使った染め物に挑戦していただきます。
18:00近くの温泉へ立ち寄り(入浴料はツアー代金に含まれます)。
入浴後、ゲストハウスへご案内します。
19:00<地元の方々との懇親会>
地産地消のイタリア料理をお楽しみ下さい。
西伊豆へ移住された掘浩一シェフのイタリア料理をお楽しみ下さい。
夕食
22:00頃懇親会終了。
5月21日(
7:30まつざき荘でバイキングの朝食
名物糸ひじきや地元はんぺん(さつま揚げのこと)など盛り沢山!
朝食
8:30掘浩一さんが仲間と運営する「たまや王国」へご案内
食肉用のダチョウの飼育などを見学します。
10:00松崎の町をとんびさんのガイドで散策。
美しいなまこ壁、海と山が近いことなど松崎ならではの景色をお楽しみ下さい。
この地域の産品が並ぶ直売所も訪ねます。
12:00地元のおばあちゃんたちが運営する人気店「蔵ら」
名物さんま寿司の昼食(ゲストハウスイトカワにて)
 昼食
13:00松崎出発
15:00三島駅にて解散

※時間は目安となります。現地事情や交通事情により変更となる場合がございます。

鈴木茂孝(すずき・しげたか)
1970年9月20日東京都生まれ。宇都宮大学農学部卒。1992年農林水産省入るも、「自分で食べるものは自分でつくりたい。」という思いから、1995年新規就農を決意して農水省を退職。埼玉で有機農業について学び、長野では農家でアルバイトとして働き修行。1998年運命の出会いもあり松崎へ移住。以来、アイガモ農法による古代米(赤米・緑米・黒米)作りや平飼いによる養鶏飼育、無農薬野菜など自然に負荷をかけない農業を続けている。6次化を推奨し自らも農産物の加工品に力を入れている。自宅前の田んぼを埋め立てて自分の加工場を現在建設中。何にでも挑戦するチャレンジ精神と松崎への愛情から農業だけに飽き足らず、地域活性化のため新規就農者の研修や移住相談にも気軽に対応している。

とんび農園代表
合同会社さとづくり総合研究所社員
松崎町農業委員
農業振興会後継者育成部会 部会長
松崎レモングラス工房 代表

【イベント企画・お問い合わせ先】
あうたび合同会社
電話&FAX:03-6356-4461
担当:唐沢
info@autabi.com

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