《11月開催推奨 オリジナルりんごのワイン仕上げ》
あうたび代表の唐沢です。
福島県二本松市で有機農家、醸造家としても活躍する関さんと一緒に本格辛口のりんごワインの醸造を行います。こちらのワイナリーでは、震災当時に風評被害で捨てられるりんごの山を見て、りんごのワインを造りはじめました。以来、本格的なりんごのワインやシードルが評判を呼び人気のワイナリーとなっています。9月に仕込んだりんごのワインを瓶詰め、ラベル貼りを行います。翌日は、有機農業歴50年の大ベテラン農家さんのお話しや神社で御幣束作りを行います。
<こんな方におすすめ>
有機農業に興味のある方
地方の活性化に興味のある方
ワインの醸造に興味のある方
他に無い体験をしてみたい方
お一人様でも、お友達やご家族とでも、どなたでもご参加いただけます。都会では味わうことのできない里山の暮らし、農業に興味がある方ならきっと楽しんでいただけると思います。あうたびは、人に会いに行く事をテーマにその土地ならではの体験や田舎料理、地酒を楽しむ旅です。
【夢は「農業のディズニーランド」】二本松市 関元弘さん
「夢は農業のディズニーランド」と真面目な顔で話すのは、福島県旧東和町(現二本松市)に移住して12年目の関元弘さん。東京出身の関さんは、大学を卒業すると農林水産省にキャリア官僚として入省。平均的な公務員より恵まれた給料と約束された将来を手に入れたはずでしたが、数年働くうちに書類の中で生きている自分に違和感を感じ始めました。
そんなある時、人材交流事業で東和町役場へ2年間出向したのをきっかけに、自ら農業をやってみたいという気持ちに。その後、思いは強まり就農先を探した結果、同僚だった妻の奈央子さんと東和町へ移住。官僚の地位を捨て農業の世界へ飛び込んだのは、35歳の春でした。
結(ゆい)の精神が息づく東和へ
移住して最初に借りた畑は、20年以上放置された桑畑で農業を始めるには一から開墾をする必要がありました。桑の木を一本一本取り除くのは容易な作業ではありません。夫婦で気の遠くなるような作業をしていると「大変な事は、一人でやったら駄目だよ」と地元の仲間が集まり、ユンボ(建設機械)を使って開墾作業を手伝ってくれました。
「東和には、そんな結の精神が根付いているんです。」とここに住むことを決めた理由を関さんは話してくれました。自分がお世話になった分は、新しく新規就農で東和にやってくる人達に返して行くそうです。
※結の精神とは、田植えや稲刈り、冠婚葬祭など人手が必要な時にお互いに助け合うという相互扶助の精神。
醸造家としてのスタート
新規就農してからの数年間、冬になると地元の大七酒造(江戸時代から続く老舗の酒蔵)で蔵人として働いていました。もともと日本酒好きだった事もあり、自分でも酒を造りたいと醸造免許の申請を考えましたが、国の方針などで断念。どうしても醸造家になりたいという思いから、発泡酒の免許に切り替えて申請しました。
ところが申請の直後にあの震災が起こりました。税務署の担当者から「今はやめた方が良いのでは?」と延期を促されましたが、「こんな時だからこそやります。」と強気な姿勢で醸造をスタート。ななくさビーヤと名付け、副原料に柿・ゆず・洋梨など地元で取れた農作物を使い、酵母が生きている無濾過の発泡酒を製造販売しています。
2012年関さんと地元農家の有志が出資して、ふくしま農家の夢ワイン株式会社を設立。同ワイナリーの取締役としても活躍しています。
取材を終えて
「バカヤロー!」酔うと決まって飛び出すいつものフレーズ(一体何に向かって叫んでいるのか?笑)。成し遂げてきた偉業の数々からは、想像が出来ないほどの飲ん兵衛なおじさんです。言いぱなしが大嫌い「酒の席で約束した事もオレは必ず守っかんね。」といつでも有言実行で、周りの皆からの信頼も厚い。
「ベンツは買えなくとも、頑張ればカローラくらい買えっからね。」と農家であることに誇りを持つ。狩猟免許を取得し、自宅の納屋をゲストハウスに改装し、夢の実現に向けて着々と準備を進めています。近々、新会社を設立し更に面白い事を企んでいるそうです。「農業のディズニーランド」実現はそう遠くないかもしれません。都会での生活に感じる不安や疑問に対する答えが、関さんのところにあるような気がしました。
<マスコミ掲載>
NEWS ZERO(2014.12月)
文芸春秋(2016.10月号)地方は消滅しない
中央公論(2016.8月号)地ビールで震災からの復興を
東北のすごい生産者に会いに行く(柴田書店)
【ふくしま農家の夢ワイン】
ふくしま農家の夢ワインは、有機農業が盛んな二本松市東和地区にある小さなワイナリーです。養蚕が盛んだった頃の桑畑の耕作放棄地を開墾しぶどうの苗木を植え、生産量を年々増やしている注目のワイナリーです。山ブドウとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配した、ヤマ・ソーヴィニヨンやシャルドネ、マスカット・ベリーA、ビジュノワールなどを様々な品種を栽培しています。
ワイナリーの始まりは、地元の農家達が町おこしのために何かやりたいという思いでした。ある酒の席で「ワイン造りがいいでねえか。荒れた畑も使えるし、ワインなら女性も呼べる。」そうして、2012年に農家のオヤジ8人が出資して誕生しました。
立ち上げ当初、震災の原発事故による風評被害で、行き場の無くなったりんごを買い取り、シードルやりんごのワインに力を入れてきました。現在、9種類のりんごワインやシードルを製造しており、その中の一つはJR東日本が運行している豪華リゾート列車「TRAIN SUITE 四季島」でも採用されるほどの実力です。
毎月開催される感謝祭では、ワインの飲み放題や手作りピザなどを楽しむことができます。
【りんごのワイン作り〜仕上げ〜】
9月にりんごの収穫から圧搾、酵母を入れたワインがいよいよ完成。最終作業を皆さんに行っていただきます。
1,瓶詰め作業(熟成し完成した出来たてのワインをビンへ充填)
2,ラベル貼り(好きなイラストや写真などを使用できます)
3,完成!出来たてのワインで乾杯!りんごヌーボーを楽しみます。
【9月りんごワイン仕込みツアーの様子】
【地元の方を交えた懇親会】
夜は、参加者の皆さんと地元の方を交えて懇親会を農家民宿ゆんたで行います。夢ワインはもちろん、関さんの造った地ビールや二本松の地酒などをたっぷりご用意致します。今回調理を担当していただくのは、フランスでの修行、都内でのレストラン経営など数々の実績のあるフレンチシェフ樋口陽子さんにお願いしております。地元の食材を中心に羽山のりんごを使ったメニューを予定しています。
【有機農業のお話し・大内信一氏】
有機農業歴50年の大内信一さんより有機農業(食と農)、震災当時のお話などを伺います。信一さんは、16代続く農家に生まれました。養蚕が盛んな地域だった事もあり、農薬を使うことに抵抗があり、いかに農薬を減らすか、使わないで野菜を栽培できるかを目標としていました。1970年代のある夏の日、妻の美知子さんと一緒に田んぼに農薬を散布している時にふと気づきました。農薬の害は、消費者だけでなく農民自身の健康問題でもある。生まれてくる自分たちの子供への影響を考えました。家族や消費者の健康と自然を守るため、この日を境に、有機農業への道を進み始めました。
2011年3月東日本大震災の影響で原発事故発生。せっかく育てた野菜が出荷停止となり、人知れず山奥に捨てに行きました。「放射能に汚染された福島で、安全な野菜を作れるわけがない。」長く購入してくれたお客様から相次ぐ解約の連絡。誇りを持ってやってきた農業の道が真っ暗になる思いでした。一方で「福島を守れ、福島の有機農業を守れ」という沢山の励ましの言葉もあり現在に至ります。ホウレンソウに助けられたという信一さんのお話しをお楽しみに。
大内信一(おおうち・しんいち)氏
1941年 福島県二本松市生まれ。二本松有機農業研究会代表。米・麦・大豆など約50種類の野菜を栽培し、消費者に顔の見える関係で野菜を届けている。著書「百姓が書いた 有機・無農薬栽培ガイド」など。
【郷土料理作り&御幣束作り体験】
◎郷土料理作り
郷土料理研究家の武田みどりさんによる、郷土料理教室。みどりさんと一緒に料理(おやき予定)を作ってランチタイム。みどりさんの料理は、体に優しくヘルシーで評判です。
◎御幣束(おへいそく)作り
昔から神様が宿るものとして、神棚や井戸端、神様の前にお供えしているもの。ちょうど神様の着物にも見える。1年に1回新しいものと取り替える。自分で作ったものは記念にお持ち帰りいただきます。
【スケジュール】
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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1日目 | ||
8:00 | 東京駅集合 | |
13:30 | 【りんごワイン完成作業】 9月のツアーで仕込んだりんごのワインが完成です。 ◎瓶詰め作業 ◎オリジナルラベル貼り など、仕上げの作業を行います。 | |
16:30 | 地元の人に人気の名目津温泉にて立ち寄り湯 その後、懇親会の会場、農家民宿ゆんたへ。 | |
18:00 | 関さんや地元の方々をお招きして懇親会 フレンチシェフ樋口陽子氏による「りんご」をテーマにした夕食をご用意。 もちろん、地元産の季節野菜などをたっぷり使った地産地消のメニューです。 関さんの地ビール、夢ワイン、二本松の地酒などお楽しみ下さい。 | 夕食 |
21:00 | 懇親会終了。 | |
2日目 | ||
9:00 | 朝食後、隠津島神社へ。 | 朝食 |
9:30 | 【大内信一さん 有機農業のお話し】 有機農業の大家、大内信一さんのお話しを伺います。 有機農業を始めたきっかけ、50年間の苦労話や震災による原発事故被害の事。 野菜に助けられたエピソードなど色々とお話しをいただきます。 | |
11:00 | 【郷土料理作り】 郷土料理研究家の武田みどりさんに教えてもらい、田舎・郷土料理を作ります。 身体に優しいと評判のみどりさんの料理。 皆さんで料理を作ってお昼ごはんです。 | 昼食 |
13:30 | 【御幣束作り体験】 昼食の後は、隠津島神社の第62代目の安部宮司さんにご案内いただきます。 ・宮司さんのお話し ・御幣束(おへいそく)作り | |
19:00 | 東京駅にて解散 |
※時間は目安となります。現地事情や交通事情により変更となる場合がございます。
旅行代金(目安) | ツアー代金目安 20,000円〜(9月の仕込企画と連動) |
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含まれるもの | 宿泊(1泊3食)、懇親会費(アルコール代込)、温泉入浴代、オリジナルラベル貼り、ワイン2本、旅行傷害保険、東京からの無料送迎 |
集合場所 | JR東京駅(現地集合も可) |
集合時間 | 08:00 |
宿泊先 | 農家民宿ゆんた他、近隣の農家民宿 ※男女別相部屋、ご家族は考慮致します。 |
推奨参加人数 | 10名(最大受付人数:20名) ※地元の方や参加者同士の交流を深めていただくため、参加人数を少なく設定しております。 |
キャンセル規定 | 14日前以降・・料金の20%、3日前以降・・料金の50%、当日・・全額 |
受付締切 | 催行日の20日前 |
持ち物 | 寝間着、タオル類、歯ブラシ |
備考 |
関元弘(せき・もとひろ)
1971年東京都生まれ。元農林水産省の官僚。在職中の1999年、人事交流で福島県東和町役場へ出向。2004年農水省を退職。新規就農を志し、2006年9月に同僚だった妻の奈央子さんと二本松市東和地区へ移住し「ななくさ農園」を開園。2008年有機JASの認定を受け、2011年には、安達郡内の有機農家達と「オーガニックふくしま安達」を設立し、首都圏等への組織的出荷を開始。また、同年に農業の6次化を目指し、酒類製造免許を取得「ななくさナノブルワリー」として、地域オリジナル発泡酒の製造も始める。2012年には、地域内の農家と共に「ふくしま農家の夢ワイン株式会社」を設立し、東和オリジナル果実酒の製造を行い、地域活性化起爆剤となるべく地元農家と奮闘中。2013年3月、茨城大学名誉教授 中島紀一先生を塾長に迎え、「あぶくま農と暮らし塾」を設立、地域内外の者が共に学び交流する活動にも取り組んでいる。根っからの酒好きで、農水省退職後、埼玉県の造り酒屋で働き、就農してからも数年間は、冬になると二本松市の大七酒造で杜氏をしていた。自ら日本酒を作りたいと考えたが、国の方針により断念。そこで、発泡酒の免許を取得し自宅の倉庫を小さなブルワリーに改装。干し柿、りんご、ゆず、蕎麦などを副原料として様々な商品を企画販売。
合同会社ななくさ農園代表
ふくしま農家の夢ワイン株式会社 取締役
オーガニックふくしま安逹 代表幹事
あぶくま農と暮らし塾 幹事
【旅行企画・実施】
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