二輪の夢から果樹園の実りへ おいしいね!から始まった新たな人生

平農園 良子さん(よっちゃん)

初めて会ったのに初めてじゃない不思議な魅力を持つ平さん。昔からの知り合いのようで自然によっちゃん!と呼びたくなる。ご主人と毎晩大好きなお酒を楽しんでいると伺い、取材を兼ねてお二人とご一緒させていただきました。噂どおりの飲兵衛夫婦でしたが、お話も楽しく家族で仲良く過ごす日常が垣間見れました。

自分たちで育てた果樹を使った加工品を製造する工場を持つのが夢だと話してくれました。子育と農業を両立し、夢に向かって進むよっちゃんに色々とお話を伺いました。

あうたび人ストーリー

1983年東京都生まれ。以前の職場で一晃さんと出会い結婚。次女の出産を目前に、ご主人の実家のある山形県南陽市に一家で移住する。子育てと農業に追われ楽しく忙しい毎日を過ごしている。少しずつ子供たちも自立してきて、最近では夫婦だけでお酒を楽しむ機会も増えているそうです。

中学生の頃から父親の影響でオートバイなど乗り物が大好きだった良子さん。休日には、お父さんによくドライブに連れて行ってもらった思い出があるそうです。バイクが好き過ぎるあまり、高校を卒業すると進学は考えずバイク用品の会社に就職。自分で働いたお給料で教習所に通い、貯めたお金で400CCのバイクを購入しました。

大好きなバイクに囲まれ、充実した社会人生活を送っていた時に同じ会社で働く一晃さんと出会う。二人とも、バイク好きと言うこともあり意気投合。交際を続け子供を授かり、2009年に結婚。

一晃さんの実家は、山形で果物やお米を栽培する農家なので、いつかは戻って農業を継ぐつもりでいました。
ある日、実家から送られてきた農産物を娘が「おいしいね!」と喜んで食べた。もともと食が細く、離乳食も嫌がった娘がおいしいと喜んで食べている姿を見て、二人は将来について話し合いました。子供が喜んで食べてくれるものを自分達の手で作りたい!そう考えた二人は、山形への移住を決意する。

愛猫のNICOちゃん

2013年次女の出産一ヶ月前に山形へ移住し一晃さんは家族と一緒に農業をスタートしました。
のちの話では、移住の理由を聞かれた時に「子供がおいしいね〜」と言った話はストーリー性もあって良いじゃん!と思ったそうです。笑

イメージ

無事に次女を出産し一年が過ぎた頃、良子さんが農家としてデビュー。義両親から色々と教えてもらうも、初めてのことばかりで戸惑いながら必死に農業を学びました。しかし、最初の1〜2年はなかなか理解ができず行き詰まり、やめようかと考えることもあったそうです。

先輩や周りの農家さんにも教えてもらい、3年が過ぎた頃からようやく作物の気持ちが理解できるようになり、今では我が子のように育てています。現在、平農園のホームページやSNSなど広報全般、家事と子育と忙しい毎日を過ごしています。

コロナ禍でホームページや商品のパッケージなどを一新。ラベルが可愛いと評判になり注文も増えていますが、現状に甘んじることなく「同じことを続けていては飽きられてしまう。」と次の手を模索中。

現在50種類のリンゴを栽培しており、それを活かした加工品にも力を入れ、地域の雇用促進にも繋げたいと考えているそうです。

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