ビニール袋からビール革命へ!常識を覆す発想の泉が地域を醸す

株式会社石見麦酒 山口厳雄さん

島根県江津市で石見式と呼ばれる斬新なビールの醸造方法を生み出した石見麦酒の山口さん。理系の気難しい人かなと思ったら、とてもノリが良く、「実は一番好きなのは日本酒なんです。笑」という気さくな方です。

ビールの醸造方法だけでなく、缶ビールを充填する機械を作ったり、レトルト食品の加工販売をはじめたり。ないなら作ろう、できないならできるようにすれば良い」と次々と新しい事に挑戦していく姿は、まさに「島根のエジソン」です。
2024年9月には、JR西日本の無人駅・波子駅に醸造所をオープンし、駅から見渡せる「駅チカエリア」の開発にも着手。地域活性化への取り組みを進めています。

あうたび人

1977年生まれ広島県出身。信州大学大学院にて菌類を専攻。大学時代は農学部でキノコの研究に没頭し、珍しいキノコの栽培キットの通信販売を手がけていました。卒業後は好きな日本酒の業界への就職を希望しましたが叶わず、長野県の味噌メーカーに就職。その後、家業の木工会社を継ぐために地元に戻り、婚礼用の箪笥や養蜂箱などを製造販売していました。養蜂業にも興味を持ち、自ら始めようとしましたが、蜂アレルギーであることが判明し断念せざるを得ませんでした。

石見式ビール醸造所

そんなある時、参加した講演会でクラフトビールの製造に興味を持ち、ビール業界について調べ始めました。醸造家として動き出す中で、多くの人々と話をする機会があり、そこから石見式の特徴となるチェストフリーザーとビニール袋を使った独自の醸造方法を考案しました。

最初は広島で会社を立ち上げようとしましたが、ビニール袋でビールを作るという奇抜な発想に賛同してくれる人はいませんでした。それならばと、隣の島根県江津市で開催されたビジネスコンテストにエントリーしました。2014年の江津市ビジネスコンテスト(Go-Con)で見事大賞を獲得し、同時に山陰合同銀行主催のビジネスコンテストでも高い評価を受けました。これらの成功を経て、2015年に石見麦酒を設立しました。

2016年から本格的な醸造をスタートし、地元で採れる四季折々の副原料を使って個性あふれるクラフトビールを製造しています。2020年の夏から、江津市にある温泉リゾート風の国の敷地内に移転しました。

2024年9月にはJR西日本の無人駅「波子駅」の駅舎内に醸造所とタップルームをオープン。さらにゲストハウス運営、イベント企画、酒造免許取得コンサルティング、ビール製造プラント設計など、活動の幅を広げています。

近年は島根大学の客員教授にも就任。クラフトビールの枠を超え、「ないなら作る。できないなら、できる方法を考える。」を実践しながら、地域に新しい価値を生み出し続けています。

現在では石見式を採用した醸造所は国内外で約90社に広がり、インド、韓国、中国、シンガポール、フィリピンなどアジア各国からも視察や導入相談が訪れるまでになりました。

あうたびとはJR山陰本線を活用した「ビール&日本酒列車」の運行や、波子駅周辺の地域活性化にも取り組んでいます。

今後は石見式の海外展開にも力を入れ、日本だけでなく世界各地で小規模醸造の可能性を広げていくことを目指しています。常識にとらわれず、新しい挑戦を続けながら、地域と共に成長する未来を描いています。

山口さんオンラインツアー

山口さんってどんな人?お申し込みの前にぜひ動画をご覧ください。


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次