《福島と山形で酒造りに奮闘する蔵元杜氏と、浪江町の未来へ乾杯!》
東日本大震災から14年となるの3月11日。浪江町で被災した鈴木酒造店の鈴木大介さんをホストに迎え浪江町の今を見て聞いて感じていただきます。大介さんから震災当時の様子を聞きながら、浪江町の復興の現状、2021年に再開した酒蔵「鈴木酒造店浪江蔵」を見学。震災が発生した時刻には、請戸漁港から被災者へ黙祷を捧げます。
今年13年ぶりにようやく帰還困難区域一部解除を受けた浪江町大堀地区に帰還し、工房と店舗を再開した「陶吉郎窯」で、陶芸体験。浪江でいち早く事業を再開した柴栄水産を訪問するなど、オール浪江に触れていただきます。
懇親会では、鈴木酒造店の酒で皆様と「未来への乾杯」を行います。苦難を乗り越え、未来へ向かって進んでいる浪江町を感じてみませんか。
<企画協力:一般社団法人やまがたアルカディア観光局>
福島県浪江町
鈴木酒造店の故郷、福島県浪江町は海・山・川に囲まれた自然豊かな町。東日本大震災以降、ようやく町の一部の避難指示が解除され、「町のこし」を合言葉に一歩ずつ歩みを進めています。
《旅行代金》32,800円〜53,800円
詳しくはページ下部の【旅行条件】をご覧ください。
【メインホスト】鈴木酒造店 代表取締役 鈴木大介さん
鈴木酒造店の長男として生まれた大介さん。鈴木酒造店は、福島県浪江町の沿岸部にある請戸(うけど)地区にて江戸天保年間に創業した酒蔵です。「日本一海に近い蔵元」として、請戸の漁師たちをはじめ、地域の人々の暮らしに欠かせない祝い酒として愛されてきた代表銘柄「磐城壽」を醸していました。
しかし、2011年の東日本大震災の大津波ですべてを流失。続く原発事故のため浪江町から避難を余儀なくされます。浪江の酒「磐城壽」を復活させてほしいという故郷の方の声を受け、同年12月より山形県長井市の「東洋酒造」という酒蔵を引き継ぐ形で「鈴木酒造店長井蔵」として酒造りを再開。蔵と一緒に、長井の地酒「一生幸福」の銘柄も引き継いぎました。震災から10年となった2021年3月1日、「道の駅なみえ」内に、酒造施設を構え地元浪江での酒造りを再開しました。
現在は、浪江町の農業の支えにもなるような酒造りをしていきたいと、浪江の米と水を使った酒造りも開始。酒かすを肥料として再利用する米作りにも取り組んでいます。
大堀相馬焼陶吉郎窯 十代目 近藤賢さん
江戸時代から続く伝統工芸「大堀相馬焼」を受け継ぐ「陶吉郎窯」10代目の近藤賢さん。大堀地区の自然豊かな環境で育ち、幼少期から土いじりに親しんだ賢さんは、父・陶芸家の近藤学さんの背中を見て育ちました。高校時代に窯を継ぐ決意を固め、栃木県の芸術大学を卒業後、益子町で作陶を学びましたが、2010年に帰郷。しかし、翌年の東日本大震災と原発事故により浪江町は全町避難となり、家族と栃木県へ避難。父・学さんは福島県いわき市で活動を再開しました。
2018年、いわき市四倉に新たな登り窯を建設し「陶吉郎窯」は再出発。伝統の青ヒビや馬の絵、二重焼きの器に加え、独自技法の作品やアクセサリーも制作し、登り窯焼成公開などで焼き物文化の魅力を発信しています。
2024年6月に、震災から13年が過ぎ、ようやく帰還困難区域一部解除を受けた浪江町大堀地区に帰還。未来へ伝統をつなげるために、伝統が息づく場所 大堀で工房と店舗を再開しました。
柴栄水産 代表取締役 柴 強さん
浪江町で100年以上の歴史を持つ老舗仲卸企業の柴栄水産。日々請戸港で水揚げされた魚をセリにて厳選し、常に最高の品質にこだわり続けています。
津波の被害で建屋のすべてを流出しましたが、震災から9年後の2020年4月に同じ請戸地区に加工場と店舗を建築して営業を再開。「地元浪江町請戸漁港で水揚げされた水産物を全国へ!」をスローガン掲げ奮闘しています。鈴木大介さんらとタッグを組み地魚とお酒のセット販売などに取り組んでいます。
【1日目】道の駅なみえ
震災と原発事故により6年間人口がゼロとなった福島県浪江町。まちの再生・復興・創生に向けた交流・情報の発信拠点として、2020年8月に道の駅なみえが開所。「五感と成長」をテーマに、浪江を感じることができ、日々変わりゆく町の変化に合わせて成長し続ける道の駅を目指しています。
また、館内のバー&ショップ「SakeKuraゆい」では、ワンコインで日本酒の飲み比べができるほか、日本酒を使用したソフトクリームや、お酒に合うランチや軽食も楽しめます。
大堀相馬焼 陶芸体験
2024年6月に大堀地区で再建を果たした大堀相馬焼「陶吉郎窯」の工房で、近藤賢さんから浪江で300年以上続く大堀相馬焼についてお話いただきます。工房では、近藤学さん、賢さんの作品をご覧いただくことができます。創業から受け継がれる「技術」と「精神」に触れてください。
陶芸体験では、カラフルな粘土玉を作り、小皿や小鉢を制作します。出来上がった作品は、陶吉郎窯で焼いていただき、2〜3ヶ月後にご自宅にお送りします。出来上がったお皿に「請戸もの」のおつまみをのせてお楽しみください。
鈴木酒造店 浪江蔵
2021年3月20日にグランドオープンした「道の駅なみえ」の「なみえの技・なりわい館」に、新しい酒蔵を構え、館内からは酒造りの工程をガラス越しに見学することができます。
ツアーでは、鈴木大介さんの案内で特別に独特の芳しい香りが漂う酒蔵の内部を見学していただきます。
柴栄水産
浪江周辺では、ヒラメやカレイ、シラス、ホッキ貝など多彩な魚類が水揚げされます。「常磐もの」と呼ばれ、築地の漁業関係者の99%が美味しいと認めた品質。暖流と寒流がぶつかり合う宝の海が常磐ものを育んでいます。
新鮮でリーズナブルな魚たちを思わず爆買いしている参加者も多数。
夜の懇親会
夜は、鈴木酒造店の酒で参加者の皆様と「未来への乾杯」を行います。
地元の皆さんも懇親会に参加します。大介さんのお酒を飲みながら、浪江町で頑張る皆さんと交流します。
鈴木酒造店の「海の男酒」を堪能していただきます。
【2日目】東日本大震災 原子力災害伝承館
世界初の甚大な複合災害の記録や教訓とそこから着実に復興する過程を収集・保存・研究し、風化させず後世に継承・発信し世界と共有することは、被災を経験した人々の共通の想いです。「東日本大震災・原子力災害伝承館」では、特に福島だけが経験した原子力災害をしっかり伝えることを目的としています。
浪江町営 大平山霊園
震災から6年後の2017年3月11日、犠牲になられた方の鎮魂と街の復興、後世への震災の訓戒のために、町営大平山霊園に浪江町東日本大震災慰霊碑が建立されました。
震災遺構 浪江町立請戸小学校
震災当時通っていた児童93名(うち1年生11名は帰宅していた)は、教職員の迅速な判断と児童の協力により、全員が無事避難することができた奇跡の学校として知られています。
地域のシンボルである請戸小学校を震災遺構として整備・保存し、防災について考えるきっかけとして、また、後世へ伝承していくための施設として、2021年10月から一般公開されています。
14:20 請戸漁港 鈴木酒造店跡
避難所では「故郷(浪江)の酒をもう一度つくって欲しい。」という声を何度もかけられ、もう一度みんなに飲んでもらいたいという気持ちから、あきらめかけていた酒造りへの思いが少しずつ沸きあがってきました。大介さんが当時の写真などを使って説明してくれます。
震災発生時刻の14時46分、鈴木酒造店前の請戸漁港にて黙祷。
【ツアーのスケジュール】
3月10日(月)
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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《福島駅集合プラン》 9:50 JR福島駅集合 <推奨交通機関> 東京(8:07)⇒JR新幹線やまびこ127号⇒福島(09:45) 鈴木酒造店の鈴木大介さん他、山形の皆さんと合流して浪江へ 車中では、当時浪江から避難した際のお話を伺います。 《浪江駅集合プラン》 11:20 JR浪江駅集合 <推奨交通機関> 東京(7:52発)→JR特急ひたち3号→浪江(11:16着) | ||
11:30 | 浪江市役所の方との対話 浪江の復興への道のりと今後の挑戦について伺います。 | |
12:30 | 道の駅なみえ 2021年3月11日にグランドオープンした道の駅なみえへ施設のご案内 昼食など | 昼食 |
13:30 | 大堀相馬焼陶吉郎窯にて陶芸体験 2024年6月に完成した工房で、大堀相馬焼についてお話を伺います。 カラフルな粘土玉を作って小皿や小鉢を作ります。 | |
15:15 | 鈴木酒造店 浪江蔵 道の駅なみえ「なみえの技・なりわい館」に2021年に新設された鈴木酒造店を見学 | |
16:15 | 柴栄水産(試食&お買い物) 柴栄水産は、震災により工場・事務所・店舗が流失全壊。地元での再建の思い入れを強くもち、2020年4月より請戸にて事業の再開を果たしました。捌きたてのお魚を試食させていただきます。 | |
17:00 | いこいの村なみえ(チェックイン・休憩) | |
18:30 | 懇親会 鈴木酒造店の酒で参加者の皆様と「未来への乾杯」を行います。 | 夕食 |
21:00 | 懇親会終了 |
3月11日(火)
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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09:00 | 朝食後、東日本大震災・原子力災害伝承館に向かいます。 | 朝食 |
09:30 | 東日本大震災・原子力災害伝承館 入場見学 世界初の甚大な複合災害を後世に伝えるために設立された施設です。 | |
10:40 | 震災遺構 浪江町立請戸小学校 地域のシンボルである請戸小学校を震災遺構として整備・保存し、防災について考えるきっかけとして2021年10月から一般公開されています。 | |
11:50 | 道の駅なみえにて昼食(各自) | |
12:40 | 浪江町営 大平山霊園 東日本大震災慰霊碑を訪れます。 | |
14:20 | 鈴木酒造店跡 14時46分(震災発生時刻)鈴木酒造店前「請戸漁港」にて黙祷 | |
15:10 | 浪江駅で解散。お疲れさまでした! <推奨交通機関> 浪江駅(15:27)発→JR特急ひたち22号→東京駅(18:43)着 |
【旅行条件】
旅行期間 | 基本プラン:2025年3月10日(月)~3月11日(火) 1泊2日 山形延泊プラン:2025年3月10日(月)~3月12日(水) 2泊3日 |
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旅行代金 | 基本プラン: 32,800円/長井延泊プラン:53,800円 |
含まれるもの | <基本プラン>宿泊1泊、食事(朝1回、昼1回、夜1回)、移動バス、陶芸体験、見学受入、懇親会(飲み物含む)、旅行傷害保険 <山形延泊プラン>宿泊2泊、食事(朝2回、昼1回、夜2回)、移動バス、陶芸体験、参加費、移動バス、見学受入、懇親会(飲み物含む)、旅行傷害保険 |
宿泊先 | 3月10日 : 福島いこいの村なみえ 3月11日: 割烹旅館とらや/山形県長井市 ※いずれも男女別相部屋となります。 二人部屋、一人部屋利用をご希望の場合は、ご相談ください。 |
最少催行人員 | 10名(最大受付人数:30名) 催行日の14日前までに最少催行人員に満たない場合、ツアーを中止させていただく場合がございます。 |
キャンセル規定 | 旅行開始日の20日前~8日前・・代金の20%、7日前以降・・代金の30%、前日以降・・代金の40%、当日・・代金の50%、ツアー開始後または無連絡不参加・・代金の100% |
必ずご確認ください | 標準旅行業約款|旅行条件書を必ずご確認ください。 |
受付締切 | 3月3日(月) |
19:00 きびたき長井 甦るの会(山形県長井市)
東日本大震災後で長井市に避難した人、支援者、協力者などの親睦会・きびたき長井甦るの会。長井市から避難元に帰られた方も会員になっております。今年の甦るを飲みながら「きびたき長井甦るの会」の皆さんと交流します。
復活の酒「甦る」
福島県内から長井に避難した方々が地元NPOの支援を受け「福幸ファーム」を立ち上げ、幻の米と呼ばれる「さわのはな」を栽培。鈴木酒造店が醸造を依頼され、東洋酒造時代にあった銘柄「甦る」を復活。毎年3月11日に、幻の米「さわのはな」で醸した「甦る」を発売しています。
2次会はスナック夜汽車へ
長井の夜のディープスポット夜汽車。甦るの会が終了したら希望者のみで夜汽車へ向かいます。(参加は任意で別途ご精算となります。)
【3日目】
農家れすとらん なごみ庵店主 菅野 ちゑさんと味噌造り体験
味噌造りをします。材料は、ちゑさんの栽培した米から作られた米麹と大豆。
<味噌造りの流れ>
田舎料理のランチ
ちゑさんが作った旬の素材を活かした郷土料理なごみ膳をいただきます。地酒とともに乾杯!
長井の街歩き
長井を知り尽くすガイドさんの案内で長井のまち歩き。江戸から明治の面影をいまに残す最上川舟運の港町。水が豊かに流れる長井という街を感じながらお楽しみください。競技用けん玉シェア日本一の長井市には、けん玉チャレンジができる店舗が50以上。10連けん玉にも挑戦していただきます
鈴木酒造店 長井蔵
2012年後継者不在だった山形県長井市の東洋酒造を譲り受け鈴木酒造店「長井蔵」として、前身の東洋酒造の銘柄「一生幸福」も引き継ぎ酒造りを再開しました。今回は、蔵に立ち寄りますが大吟醸の搾り作業中のため蔵の中に入ることはできません。
3月11日(火)
時 間 | 内 容 | 食 事 |
---|---|---|
15:10 | 浪江ツアー終了後、大介さんと共にバスで山形県長井市へ向けて出発 | |
18:00 | 旅館とらや(チェックイン・休憩) | |
19:00 | きびたき長井甦るの会 毎年3.11にリリースされる純米吟醸酒「甦る」というお酒のお披露目。今年の甦るを飲みながら地域の方々と交流します。 | 夕食 |
21:00 | きびたき長井甦るの会終了 終了後、地元の「スナック夜汽車」にて2次会を予定しています。(参加は任意で別途、実費/現金精算となります。) | 各自 |
3月12日(水)
08:30 | 朝食後、なごみ庵に向かいます。 | 朝食 |
09:00 | 農家レストランなごみ庵にて味噌作り体験。 なごみ庵の店主 ちゑさんの栽培した米から作られた米麹と大豆を使って味噌作りを行います。 体験後は、郷土料理のランチ お肉を使わない優しい田舎料理のランチが評判です。 | 昼食 |
13:00 | 長井を知り尽くすガイドさんの案内で、長井のまち歩き。途中、鈴木酒造店長井蔵にも立ち寄ります。 道の駅 川のみなと長井にてお買い物、トイレ休憩など。 | |
14:30 | 長井駅にて解散。お疲れさまでした! <推奨交通機関> 赤湯発(15:27)⇒⇒つばさ146号⇒⇒東京着(17:48) |