自然と共に、自分らしく暮らす百姓力の探求者に出会う

伊豆松崎とんび農園 鈴木茂孝さん

伊豆松崎町に移住して農業をされている「とんびさん」こと鈴木茂孝さんを訪ねました。農薬を使わずお米や野菜、ハーブを栽培されている鈴木さんの暮らしぶりは、都会では感じることが出来ない魅力的な生き方です。お酒を飲みながら、松崎での暮らしのこと、農業のこと、移住のことなど、色々とお話を伺いました。

あうたび人ストーリー

自分で食べるものは、自分でつくりたいと思った。

1970年9月東京都生まれ。農業をはじめたきっかけは、「自分で食べるものは、自分でつくりたいと思った。」と話してくれたのは、伊豆松崎町に移住して今年で25年目を迎えたとんび農園の鈴木茂孝さん。東京出身の鈴木さんは、大学を卒業すると農林水産省へ入省。3年ほどサラリーマンとして働いたところで、農業をやりたいという思いが強くなり25歳で退職。その後、埼玉や長野で有機農業について学び、自分の理想とする暮らしを実現するための準備を始めました。

伊豆松崎町との出会い

どこで農業を始めようかと移住先を探している時にたまたま松崎を訪れました。その時、子供たちが川で楽しそうに遊んでいる光景を目にして「今どき川で遊ぶ子供がいるなんて良い町だな。」と何とも言えない懐かしいような、温かい気持ちになりました。

しばらく車を走らせると徐々に道が細くなり、遂には行き止まりに。「どちらさまでしょうか。」ちょうどそこにあった自然食の宿のオーナー秋山さんに声を掛けられました。色々とお話しをすると「今何やってるの?良かったらうちで働かない?」誘われるがまま住み込みで働き始めました。半年ほど松崎で暮らすうちに、川で子供たちが戯れ、海と山に囲まれ温泉の湧き出るこの場所が大好きになっていました。

ハンモックで寛ぐ鈴木さん

ここに住むと決めた鈴木さんは、「田舎暮らしの本」で知り合った松崎在住の方に連絡を取り、築150年以上という古民家を安く借りられることに。田んぼも畑も貸してもらい農家としての人生をいよいよスタートしました。都会に居たころ、一人では何もできなかった自分を変えたかった。と振り返る鈴木さん。

「百姓力」を磨く日々

自分の力で、何でもこなす百姓になろうと思った。「百の仕事ができるから百姓って言うんですよ(笑)。」自分の思い描いた理想の暮らしを実現するため、日々「百姓力」を磨いています。

とんび農園の自然卵

農業をはじめた当時は、稲作の他に無農薬野菜セットの販売や養鶏で卵の出荷も行っていました。売上も順調に伸びてきたのですが、あまりの忙しさから自分の体が持たないと考え野菜セットの販売を断念。稲作と養鶏の2本柱で事業の再構築を進めている時、レモングラスと出会いました。

地域資源を活用した6次産業化

町の特産品を作りたいという思いから、2011年に伊豆松崎レモングラス工房を設立。レモングラスは、付加価値が付けやすく耕作放棄地の有効活用にも繋がっている。レモングラスを使った様々な加工品も販売しており、都内のカフェやショップでも人気となっています。

農業と地域に寄り添う

何にでも挑戦するチャレンジ精神と松崎への愛情から農業だけに飽き足らず、2019年-2023年まで松崎町議会議員を務めました。現在は、稲作とレモングラスを中心に農業を展開。移住相談や農業研修の受け入れ、イベント開催など積極的に活動しています。

とんび農園代表
松崎町農業委員
農業振興会後継者育成部会 部会長
松崎レモングラス工房 代表
松崎稲作塾 代表

とんびさんオンラインツアー

とんびさんってどんな人?

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