持続可能な暮らしと生業 ビール醸造体験と有機農業に触れる旅

《福島県二本松市でクラフトビールの醸造と里山の楽しい暮らし》

コロナ禍で様々な価値観や暮らし方が大きく変化する中、一足先に持続可能な暮らしや生き方を実践している人たちがいます。田畑を耕し、仲間と酒を酌み交わし、自然と共存しながら生き生きと暮らす彼らに惹かれるのは私だけでしょうか。

今回は、有機農業の傍らクラフトビールの醸造も手掛ける関元弘さんを訪ねビールの醸造を体験していただきます。東京出身の元官僚が辿り着いた田舎暮らし。関さんから色々とお話を聞いて生きるチカラも学べる旅です。

ホストの方からのコメント

当施設は、大手のビール工場を小さくしたものではなく、ホームブリューリングをスケールアップした、まさに手作りの醸造施設です。小さい施設ならではの様々な工程を見学、体験していただきます。

スケジュール旅行条件カレンダー

<体験ホスト>

ななくさ農園 ななくさナノブルワリー 代表 関 元弘さん

1971年東京都生まれ。農林水産省のキャリア官僚から一転、35歳で福島県東和町に移住し有機農業を始めました。地元の「結(ゆい)の精神」に触れ、自らも新規就農者を支援。震災直後には、地元産の果物を使ったクラフトビール「ななくさビーヤ」の醸造を開始。その後、地域の農家と共に「ふくしま農家の夢ワイン」を立ち上げワイナリーを軌道に乗せる。

根っからの酒好きで、酒は人と人をつなぐ文化だと考える関さん。醸すビールには、土地への愛情と敬意が込められています。キャリアチェンジ、地域との絆、そして酒造りへの情熱。新しい農業の形と地域再生の可能性を感じさせてくれます。

プラン詳細

ななくさナノブルワリー

冬になると地元の酒蔵で蔵人として働いていた関さん。自分でも日本酒を造りたいと醸造免許の申請を考えましたが、新規の免許は交付されないため断念。それならばと、ベルギースタイルのビールが好きだったこともあり、発泡酒の免許を申請。直後に発生した東日本大震災を乗り越え2011年に醸造をスタート。ななくさビーヤと名付け納屋を改造した小さな醸造所で、地元の素材を生かした「風土の味がする麦酒」を心がけ、無濾過で無加熱、酵母が生きているビールを造っています。

ビールの原料

自ら作った麦芽を見せてくれた

基本となる原料は、麦芽(モルト)、ホップ、酵母、そして水。麦芽の種類がビールの色と甘みを決め、ホップの選択が香りと苦みを左右し、酵母が独特の風味を醸し出します。それぞれ多様な種類があり、その選択と組み合わせによって、ビールの味わいは無限の可能性があります。

クラフトビール醸造(仕込み)体験

麦芽粉砕の様子

最初に行うのがミリングと呼ばれる麦芽の粉砕作業。原料の麦芽を粉砕してデンプンを抽出しやすくします。今回の体験では、時間の都合によりミリングの工程は済ませた状態で準備しております。

糖度計を使って糖度を確認する

続いて、糖化と呼ばれる工程へ。砕いた麦芽をお湯の中に入れ、温度を一定に保ちながら1時間ほど攪拌しながら煮込みます。デンプンが麦芽の酵素により糖へと変化します。

麦汁を取り出し釜に戻します

続いて、麦汁の抽出。麦粥のような状態になったものをマッシュと呼びます。マッシュを濾過し抽出するものが麦汁となります。麦芽糖によりとても甘い液体です。この時、釜底に沈んだ麦殻が濾過層となるため、麦汁を下から抜き出し釜に戻す作業を繰り返すことにより、透明な麦汁に変わっていきます。

ペレット状のホップ

続いて、煮沸工程。煮沸することで、殺菌や嫌な香りを取り除くことにもなります。このタイミングでビールに香りと苦味を付けるホップを投入します。

続いて、麦汁を冷却器に通し酵母が発酵できる温度まで冷やしてから発酵タンクに移動させます。冷やす前には「ワールプール」といって液体を掻き混ぜ、ホップ粕などを釜の中央へ集め取り除きます。この後、約1ヶ月発酵させるとビールの完成です。

ななくさナノブルワリーは、すべて手作業で行われるのでビール醸造の細部に渡って理解することができます。休憩時には、ビールの原価や税金の話まで裏事情も色々と聞くことができます。

宿泊プラン

せっかく二本松まで来たのなら1泊してはいかがでしょうか。宿泊先の清峰園では、オーナー自家製の野菜を使った田舎キュイジーヌの夕食。関さんのビールとの相性は素晴らしく、どの料理も優しい味付けなのでついつい食べ過ぎてしまいます。

夕食には、関さんも同席するので日中聞けなかった醸造の裏話や有機農業、田舎暮らしについてなど色々と話を聞くことができます。

関さんは、ビールの他に日本酒、ワインの知識も豊富なのでお酒の話は尽きません。

農家民宿 清峰園

福島県二本松市岩代地区にある農家民宿清峰園。自家製のとれたて野菜を使った料理が人気の宿です。居心地の良さでリピーターも多く、気さくなオーナー夫妻、2匹のメス猫(メイとサツキ)にほっこり癒されます。

養蚕が盛んだった頃の母家をリノベーションし、和モダンの居心地の良い室内。リビングに入ると大きな神棚と暖炉が、出迎えてくれます。

宿の周りには、古き良き日本の原風景が広がり、どこか懐かしいゆったりとした時間が流れます。

清峰園の看板猫、メイとサツキ2匹のメス猫が出迎えてくれます。

【スケジュール】

時 間内 容
10:40ななくさナノブルワリー集合
※電車を利用の方は、二本松駅10:10集合で迎えに行きます。
10:45はじめに
・自己紹介
・ビールの種類、醸造について
・本日の作業説明
※その他、農業や里山での暮らしなど何でも聞いてみてください!
11:30醸造作業の開始
・原料の計測
・麦芽の糖化(粉砕麦芽をお湯を張った糖化槽へ入れる)
12:00タイミングをみて各自昼食休憩
※徒歩圏内には、コンビニや飲食店はありませんので事前に準備持参されることをおすすめします。
13:00午後の作業
・糖化終了(品温を76℃まで徐々に昇温)
・麦汁の抽出(ポンプを使って糖化槽から煮沸槽へ移動)
・麦汁の煮沸(60〜90分)
・ワールプール(煮沸後、液体を掻き混ぜホップ粕を中心へ集めさせる)
・麦汁の冷却(麦汁を熱交換器で冷却し、発酵タンクへ移動)
・酵母添加(発酵タンクへ酵母添加)
16:00後片付け
・煮沸釜洗浄
・ホース類洗浄
16:30体験終了
お疲れさまでした!

関さんと語り合おう!宿泊プラン
醸造体験終了後、農家民宿 清峰園での宿泊プランもございます。関さんも同席しビールを飲みながら、醸造について語り合いましょう!

【旅行条件】

開催日通年(但し、6月中旬〜9月中旬はお休み)
料金日帰りプラン 19,800円/宿泊プラン 35,000円
含まれるものビール醸造体験、完成したビール24本(330ml瓶)、ビール送料
※宿泊プランは、宿泊費(1泊2食)、夕食時ビール代、施設使用料が含まれます。
開催場所ななくさ農園(ななくさナノブルワリー)
〒964-0201 福島県二本松市戸沢字西高内120(Googleマップ
宿泊先:農家民宿清峰園(宿泊プランの方)
アクセス常磐自動車道船引三春ICより30分/東北自動車道二本松ICより25分
※電車を利用の方は、二本松駅まで送迎あり
最少催行人数1名(最大3名まで)
※宿泊プランは、2名以上からとなります。
服装動きやすい服装(長袖・長ズボン)
持ち物帽子(タオル、キャップなど頭を覆えるもの)
キャンセル規定20日前以降・・代金の20%、10日前以降・・代金の50%、当日または無連絡不参加・・代金の100%
受付締切参加希望日の10日前
お支払い方法銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER)
※詳細は、お申し込み後にメールにてご案内致します。
その他のご案内・醸造中は室内が暑くなる場合がありますので、調節できる服装をおすすめします。
・ご来場の際は、過度な香水や整髪料の使用はお控えください。

【開催日カレンダー】

2025年1月
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以下の内容に関しては、お手数ですがメッセージ欄にお願い致します。
・宿泊プランをご希望の方はその旨もお知らせください。
※本予約は、一旦リクエストとなり空席を確認後、受け入れの可否についてご連絡をさせていただきます。

旅の情報

福島県二本松市(東和地区)
福島県二本松市東和地区は、人口約6,000人で里山の風景が広がる中山間地域。古くから養蚕が盛んな場所でしたが、養蚕業の衰退と共に少量他品目栽培の有機農業を確立しました。使われなくなった桑の葉を活用した加工品の開発なども行われています。

関さんオンラインツアーの様子

その他の二本松市あうたびパーソナル

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