《古に想いを馳せ心穏やかに静寂の中で過ごす特別な時間》
現代の生活では、仕事、プライベート、人間関係、ソーシャルメディアなど、様々な情報や刺激に満ち溢れています。過去や未来に思考が向かいがちで、現在の瞬間に集中することが難しいことがあります。
今回の企画では、日々の不安や他人からの評価など、つい頭に浮かんでしまうことを鎮め「今」だけに集中できる精神状態を意識的につくることを学び体験します。

舞台となるのは、里山の風景が広がる福島県二本松市東和地区、今年で1254年目を迎える隠津島神社。63代目 禰宜の案内で広い境内を歩き普段立ち入ることのできない拝殿内にて、マインドフルネスを体験していただきます。
福島県二本松市(東和地区)
福島県二本松市東和地区は、人口約6,000人で里山の風景が広がる中山間地域。古くから養蚕が盛んな場所でしたが、養蚕業の衰退と共に少量他品目栽培の有機農業を確立しました。使われなくなった桑の葉を活用した加工品の開発なども行われています。
隠津島神社
この企画は、1名様からお申し込みいただけます。ご希望の日付をお選びいただき、現地確認後に受入の可否について、ご連絡をさせていただきます。現地の都合により予約ができない場合もございますので予めご了承ください。
【スケジュール】
時 間 | 内 容 | 食 事 |
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13:00 | 隠津島神社 第二社務所前 集合 | |
13:10 | 体験内容などご案内 まずは、第二社務所に隣接する遥拝殿にお上がり頂きます。 ・自己紹介(参加した目的など) ・神社の歴史紹介 ・体験内容の説明、注意事項、心構えなど | |
13:30 | 本殿のある山頂へ 凛とした空気が張り詰める山道を歩き本殿を目指します。途中、門神社、木幡の大杉、三重塔、医薬神社などを参拝します。 ※階段や坂道を登りますので、スニーカーなど歩きやすい靴でご参加ください。 | |
14:00 | マインドフルネス体験 通常一般の方が入ることができない、本殿前にある拝殿にて行います。心を落ち着かせ瞑想の時間です。 日々の不安や人からの評価など、つい頭に浮かんでしまうことを鎮め「今」だけに集中できる精神状態を意識的につくります。 | |
14:30 | 境内散策 境内に12ある末社や市指定文化財「鐘楼」など、禰宜の安部さんから説明を聞きながら境内を歩きます。 | |
15:00 | 記念品のお渡し 遥拝殿に戻り記念品の叶紐とお幣束をお渡し致します。 | |
15:15 | 神社オリジナルスイーツと桑の葉茶ラテ 参宿所の一角に2021年オープンした「こはたcafe」。こちらで、安部さん手作りのスイーツと桑の葉茶ラテなどをお召し上がりいただきます。 お疲れ様でした。 |
※時間は目安となります。内容に関しても現地事情や進捗状況により、適宜変更をさせていただく場合がございます。
【ツアー詳細】
受入期間 | 3月中旬〜12月中旬(冬季は積雪のため中止) |
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参加費 | 8,800円 |
含まれるもの | マインドフルネス体験料、施設使用料、体験記念品、カフェドリンク・スイーツ、旅行傷害保険 |
集合場所・時間 | 隠津島神社 第二社務所前 13:00 |
最少催行人員 | 1名(最大6名まで) |
服装・持ち物 | 歩きやすい靴、動きやすい服装 |
キャンセル規定 | 20日前以降・・代金の20%、10日前以降・・代金の50%、当日または無連絡不参加・・代金の100% |
受付締切 | 参加希望日の7日前 |
お支払い方法 | 銀行振込、クレジットカード(VISA、MASTER) ※詳細は、お申し込み後にメールにてご案内致します。 |
ご注意事項 | ・悪天候の場合は、体験会場を遥拝殿に変更させていただく場合がございます。 ・送迎はございませんが、宿泊施設での送迎サービスはございますのでご相談ください。 |
<会いに行く人>
隠津島神社 第63代 禰宜 安部章匡さん

1981年1月生まれ。2男1女の父親。地元の高校を卒業後、國學院大学の神道文化学部に進学。大学卒業後は、実家を手伝いながら福島県神社庁に18年勤務し、県内の神社に関するさまざまな業務に従事。2020年に神社庁を退職し、隠津島神社の業務に本格的に参入。地元の方と連携してマルシェの開催やクラウドファンディングなど精力的に活動をしています。

神社庁に勤めいた時、神社の後継者問題が深刻化していることを知る。一般的に、世襲制が当たり前の神社界。隠津島神社も代々世襲を続けています。子供は必ず後を継ぐ事になり、高校を卒業すると専門学部のある大学へ進むか、指定された神社で働きながら学ぶそうです。跡継ぎがいない場合は、養子を取るか、神社本庁に依頼をして宮司を派遣してもらうことになるそうです。

しかし最近では、人々の生き方が多様化し、神社の歴史や家業の重圧から解放され、神職の道を進まない選択をする人が増えているそうです。その結果、神社で神職が不在のケースも増加傾向にあり、今後もその数が増えることを懸念しています。

隠津島神社では、そのような神職不在の神社の業務も幅広く引き受け、安部さんも春や秋になると地域の祭りやイベントで忙しい日々を送っています。今回の企画を通じて、神社に来る人、関わる人、全ての人が「穏やか」になってもらいたいと願っています。
隠津島神社

二本松市木幡地区にある建立1254年を迎える隠津島神社。地元の人からは、木幡の弁天様と呼ばれ親しまれています。

毎年12月に行われる木幡の幡祭りは、師走の風物詩として全国に知られています。

隠津島神社は、神護景雲3年(769年)に宗像の三女神を御祭神として勧請されました。大同年間(806年)には、平城天皇の勅願によって弁天堂が建てられ、神仏混淆の社となり、後世には木幡の弁天様と呼ばれ庶民に親しまれるようになりました。

天正13年(1585年)伊達政宗によって隠津島神社は全山が炎上し、本社と末社はすべて焼失しました。しかし、藩主や一般の人々の信仰心が非常に厚く、神社は再建されました。明治時代になると、神仏分離令に従い、別当であった治陸寺は廃止され、神社は厳島神社として呼ばれました。その後、明治35年に神社名を隠津島神社に復旧し、明治40年には県社に指定されました。

大東亜戦争が終結した後、神道指令に基づいて、隠津島神社は宗教法人として登録され、かつての社格(元県社)は解消されました。2017年に世界遺産登録をされた福岡県宗像大社の分社にあたり、平和、幸福、知恵、縁結びの神として幅広く信仰されています。

神仏混淆時代に設置された「鐘楼」。戦時中には、金属供出令から鐘を守るため山から転がし隠したと言われています。

縁結びの神様としても知られ、恋愛に限らず人間関係、仕事、財政、知識、幸運などあらゆる縁を築く神様として尊敬されています。敷地内にある縁結びの御神木は、異なる2本の大木が石を大切に守っているような佇まいです。
マインドフルネスとは
マインドフルネスとは、日々の不安や他人からの評価等のつい頭に浮かんでしまうことを鎮め「今」だけに集中できる精神状態を意識的につくることです。
心を「今」に向けたマインドフルネスの状態にする方法として瞑想を行います。瞑想は、脳を活性化させ、ストレスを軽減し、仕事の効率を上げる効果があり、医学やビジネスの世界で注目を集めています。

昨今の複雑化した社会構造と、インターネットの普及による玉石混交の情報過多、それにともない人生の多様化が著しく進み、多種多様な悩み事が増えたり、今までには考えられなかったトラブルの発生が後を絶ちません。そのような状況が進めば進むほど、心が消耗し、穏やかな日常を過ごせなくなってきたという方が増えています。
そのような状況を長らく放っておけば、やがて心身が疲弊し、いままで普通に送られていたであろう通常の生活すらままならくなることもあります。
隠津島神社では、疲弊した自身の変化に「気づき」、それらを認めて「手放し」、心が軽くなった状態で「今ここに集中」することにより幸福がもたらされることを「マインドフルネスな状態」と提唱しています。
最近忙しくて心に余裕がない、すぐにイライラしてしまう、どうでもいいことで怒ってしまう、何をしても楽しくない、自分なんてどうでもいいと思ってしまう、などの状態に当てはまる方は心が疲弊しているのかもしれません。
日常のほんのわずかなスキマ時間で穏やかな日々が訪れます。
隠津島神社 禰宜 安部章匡
マインドフルネス体験

到着すると安部さんが出迎えてくれます。本日歩くルートや境内の見どころなどわかりやすく説明してくれます。

木々が鬱蒼と茂る山道を歩くと凛とした空気が流れ、神秘的な雰囲気に包まれます。

途中には、木幡山の展望台や木幡の大杉、三重塔があり、その歴史や所以などについて詳しく解説していただきます。

色々とお話を伺いながら歩くこと20分で拝殿前に到着。1200年以上続く神社の重みを感じる重厚な建物です。

拝殿に入る前にまずは神様にお参り。願い事をするのではなく、まずは自らの健康や先祖、家族、周りの人への感謝の気持ちを込めてお参りをしましょう。

拝殿に入ると厳かな雰囲気で時の流れと歴史を感じさせられます。

拝殿内は神秘的なパワーに溢れていて、訪れる人に特別な印象を与えます。今回特別に拝殿内に入りマインドフルネスの世界を体験。瞑想は、腹式呼吸や呼吸との調和、五感を通じた感覚体験を通して、過去や思考、感情に縛られない心を培います。
こはたcafe

安部さんが運営するこはたcafeでお茶とケーキのおもてなし。地域の特産品でもある桑の葉茶を使った桑の葉茶ラテが人気です。
参拝記念品

参拝記念として叶紐とお幣束(ミニサイズ)をお渡しいたします。叶紐は、その表面の結び目が四角で、漢字の「口」を裏面の結び目が十字で表現しています。つまり、「口」と「十」が結び合わさって「叶」を構成しています。この叶紐は、昔から縁起が良いお守りとされており、人々はこれを大切に持ち帰るか、境内にある紐掛けに願い事を込めて結びます。

お幣束は、歳神様を含む火や水の神様などからのご守護を受けるために、家のさまざまな場所にお祀りするのが習わしです。
おすすめ宿泊プラン

せっかく二本松まで来たのなら1泊されてはいかがでしょうか。マインドフルネスを体験した後、農家民宿で採れたて野菜の田舎料理や地元のワイン、地酒を味わうこともできます。宿泊者には、送迎サービスもあるので気軽にご相談ください。
農家民宿 清峰園

福島県二本松市岩代地区にある農家民宿清峰園。自家製のとれたて野菜を使った料理が人気の宿です。居心地の良さでリピーターも多く、気さくなオーナー夫妻、2匹のメス猫(メイとサツキ)にほっこり癒されます。

養蚕が盛んだった頃の母家をリノベーションし、和モダンの居心地の良い室内。リビングに入ると大きな神棚と暖炉が、出迎えてくれます。

宿の周りには、古き良き日本の原風景が広がり、どこか懐かしいゆったりとした時間が流れます。

今年の春から清峰園に仲間入りしたメイとサツキ2匹のメス猫が出迎えてくれます。
その他の二本松市あうたびパーソナル