サラリーマンからワイナリー社長へ転身!地域に根ざすワインの夢

ふくしま農家の夢ワイン本多社長

ふくしま農家の夢ワイン 代表取締役 本多 一美さん

2022年秋にふくしま農家の夢ワイン2代目の社長に就任。子供の頃、名前をいじられてイヤな思いをした事もありましたよ。と笑いながら話す本多さん。実際にお会いするとワイルドな見た目とは異なり、元営業マンらしく物腰もやわらかで、とても話しやすい気さくな方です。

あうたビトストーリー

1976年12月生まれ。学校卒業後、最初は市場の仲卸会社に就職しましたが、その後食品卸会社に転職し、飲食店や病院向けの営業と配達の仕事に従事していました。40歳を過ぎた頃、このままサラリーマン生活を続けることも悪くはないと感じつつも、もっと面白いことに挑戦したいという思いが芽生えてきました。

2019年の秋、43歳を目前にして大きな決断をします。「動くなら今しかない」と一念発起し、現在のワイナリーへ転職したのです。転職先は、本多さんの実家がある福島県二本松市東和地区にあるワイナリーでした。このワイナリーは2012年に8人の地元農家が地域活性化のために設立したもので、その8人のメンバーの一人が本多さんの父親である和哉さんでした。

本多さんがこのワイナリーに入社した理由は、父親たちがゼロから立ち上げたワイナリーと家業のぶどう栽培を通じて、自身も生まれ故郷や地域に貢献したいという強い思いがあったからです。入社から3年後、創業メンバーである8人は若手に経営を託して全員が退任しました。残った3名の中で、本多さんが最年長で社会経験も豊富だったことから、社長に選任されました。

ワイナリーメンバー

現在、社長としてまだ日が浅い状況ですが、地域のワイン産業の発展と地域活性化に向けて、今後の活躍が大いに期待されています。安定した仕事から新たな挑戦へと踏み出す勇気と、地域貢献への強い思いを表しており、ワイン産業を通じて地元の発展に貢献しようとする姿勢は、多くの人々に希望を与えています。

ふくしま農家の夢ワイン

ふくしま農家の夢ワインは、有機農業が盛んな二本松市東和地区にあるワイナリーです。養蚕時代の桑畑の耕作放棄地を開墾し、ぶどうを植え地域の農家とも連携し生産量を年々増やしています。山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンを交配した、ヤマ・ソーヴィニヨンをはじめ、マスカット・ベリーA、ブラック・クイーン、ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネなどを様々な品種を栽培しています。

ワイナリーの始まりは、地元の農家達が町おこしのために何かやりたいという思いでした。ある酒の席で「ワイン造りがいいでねえか。荒れた畑も使えるし、ワインなら女性客も呼べる。」と盛り上がった。そうして、2012年に農家のオヤジ8人が出資して誕生しました。

立ち上げ当初、震災の原発事故による風評被害で、行き場の無くなったりんごを買い取りシードルやりんごワインに力を入れてきました。現在、ワインとシードルなど20種類以上を製造しており、その中の一つはJR東日本が運行している高級リゾート列車「TRAIN SUITE 四季島」でも採用されるほどの実力です。

創業者8人のおやじ達は、サポーターという役職に退き、現在3名のスタッフで切り盛りしています。

その他の二本松市あうたびパーソナル

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